医療安全体制の監査について

最終更新日 : 2020年9月28日

2019年度 第1回

公益財団法人がん研究会有明病院 医療安全監査委員会

1.開催日時 : 2019年9月5日(木) 9時26分から11時26分
2.開催場所 : がん研究会有明病院  会議室AB
3.出席委員 :
外部委員・委員長 遠山 信幸(医師:自治医科大学附属さいたま医療センター教授)
外部委員 大滝 恭弘(弁護士:帝京大学医療共通教育研究センター准教授)
外部委員 瀧澤 邦夫(医療を受ける者)
内部委員 斎藤 彰一(がん研究会有明病院 消化器内科医師)
4.がん研出席者 :
管理者 佐野 武(病院長)
医療安全管理責任者 横田 美幸(副院長)
医療安全管理部長 保田 知生(消化器外科医師)
医療安全管理者 山本 豊(集中治療部長/医療安全管理部副部長)
医療安全管理者 両角 陽子(医療安全管理部 看護師長)
医療安全管理者 川尻 恵子(医療安全管理部 副看護師長)
医療安全管理者 根本 真記(医療安全管理部 主任薬剤師)
オブザーバー 櫛山 博(がん研究会 常務理事/病院副本部長)
オブザーバー 甲斐 幹敏(がん研究会 チーフコンプライアンスオフィサー)
幹事 上平 隆二(医療QMC事務室係長)
幹事 丹下 梓美(医療QMC事務室事務員)
幹事 山口 智美(医療QMC事務室事務員)
5.監査の内容 :
  1. 2019年度 医療法第25条に基づく立入検査 結果の報告について
  2. 患者満足度調査(外来・入院)について
  3. インシデント・アクシデントレポート報告数の分析および教育などの取組
  4. 5S活動の取り組みについて
  5. 手術室のサインイン・タイムアウトについて
  6. 画像診断・病理検査の報告漏れ対策について
6.監査結果・監査委員からの講評
  1. 患者満足度調査について
    他施設との比較ができるようにアンケート内容の見直しを含めて検討し、回収率を上げることを目指していただきたい。
  2. インシデント・アクシデントレポート報告数の分析および教育などの取り組みについて
    患者影響レベルの基準変更などがあり、患者影響レベル0〜1の報告を増加させる取り組み効果があったことが伺える。今後も継続的なIAレポート報告の推進と、全職種において、患者影響レベル0事例の報告推進を周知していただきたい。
  3. 5S活動の取り組みについて
    引き続き改善の取り組みが望まれる。医療安全に関する巡視の1年間で行われる各部署2回の医療安全ラウンドについては、回数を増やすなどの改善をお願いしたい。
  4. 手術室のサインイン・タイムアウトについて
    指摘事項は特になし。
  5. 画像診断・病理検査の報告漏れ対策について
    今後の次期システム更新と対応に期待したい。

2019年度 第2回

公益財団法人がん研究会有明病院 医療安全監査委員会

1.開催日時 : 2020年2月27日(木) 9時28分から11時29分
2.開催場所 : がん研究会有明病院  会議室AB
3.出席委員 :
外部委員・委員長 遠山 信幸(医師:自治医科大学附属さいたま医療センター副センター長)
外部委員 大滝 恭弘(弁護士:帝京大学医療共通教育研究センター准教授)
外部委員 瀧澤 邦夫(医療を受ける者:がん研有明友の会理事)
内部委員 斎藤 彰一(がん研究会有明病院 消化器内科医師
4.がん研出席者 :
管理者 佐野 武(病院長)
医療安全管理責任者 横田 美幸(副院長)
医療安全管理部長 保田 知生(消化器外科医師)
高難度新規医療技術管理部長 橋 祐(肝胆膵外科部長)
総務課長 山崎 周士
医療安全管理者 両角 陽子(医療安全管理部 看護師長)
医療安全管理者 川尻 恵子(医療安全管理部 副看護師長)
医療安全管理者 根本 真記(医療安全管理部 主任薬剤師)
オブザーバー 丸山 景資(がん研究会 理事長付)
オブザーバー 甲斐 幹敏(がん研究会 チーフコンプライアンスオフィサー)
幹事 上平 隆二(医療QMC事務室係長)
幹事 丹下 梓美(医療QMC事務室事務員)
幹事 山口 智美(医療QMC事務室事務員)
5.監査の内容 :
  1. 医療安全相互ラウンドの報告について
  2. インシデント・アクシデントレポート報告数の分析
  3. 画像診断・病理検査の報告漏れ対策について
  4. 5S活動の取組改善について
  5. 2020年開催東京オリンピックに向けた体制について
  6. 高難度新規医療技術の実施について
  7. 院内巡視
6.監査結果・監査委員からの講評 全体としては、昨年度より多くの改善結果が分かり、素晴らしい取り組みがされていることが伺えた。IAレポートの患者影響レベル基準の明確化についても評価できたといえる。各項目の評価については、以下のとおり。
  1. 医療安全相互ラウンドの実施報告について
    他施設からの助言および、指摘は大事なことであるため、是非参考にして実践していただきたい。助言項目にあるIAレポートの患者影響レベル0〜1事例の報告推進については、「Good jobレポート賞」など部署を表彰する取り組みを行い、病院全体で行うことを検討していただきたい。目標を設定し、計画の立案、期限を決めて実施することが重要である。
  2. 画像診断・病理検査の報告漏れ対策について
    現在、改善中であるとのことから、次回その結果を報告していただきたい。
  3. 5S活動の取組改善について
    医療安全の巡視に関する各部署2回の医療安全ラウンドについては、回数を増やすなどの改善をお願いしたい。また、院内での5S活動の取組を推奨できるような5S活動月間などを設け、モチベーションを高める取組として各部署発表会の開催などを検討していただきたい。
  4. 2020年開催 東京オリンピックに向けた体制について
    海外渡航者の言語対応について、引き続き十分な対策を検討していただきたい。
  5. 高難度新規医療技術の実施について
    指摘事項は特になし。
  6. 院内巡視
    病棟は清潔に保たれていた。一部の部署でアルコール消毒液について、開封日の記載はあったが、6ヶ月後の使用期限の記載のない消毒剤が数本あったため、記載を徹底していただきたい。
    また、看護師のカーディガン着用については、特定機能病院では禁止している施設が多い。カーディガンは毎日の洗濯は困難であり、不快を感じるような場面があった。その他、アクセサリーなどの装飾品を付けている職員もいたため、院内の身だしなみの規程があれば、次回提示していただきたい。マスク着用については、外来で着用していない事務員がいた。マスク着用の有無についての判定はどのようにしているかなどが不明であった。

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