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胆道がんの手術と成績

最終更新日 : 2016年12月15日

胆道にできるがんは肝臓内から胆汁の流れの順番に@肝内胆管がん、A肝門部胆管がん、B上部胆管がん、C胆嚢がん、D下部胆管がん、E十二指腸乳頭部がん(Vater乳頭部がん)、ならびに広い範囲の胆管に広がる、F広範囲胆管がんに分類されます。そして、これらの胆道がんに対して行われる手術の術式として、A)肝切除術、B)拡大肝切除+肝外胆管切除、C)胆嚢摘出、D)胆嚢摘出+肝切除、E)膵頭十二指腸切除、F)拡大肝切除+膵頭十二指腸切除があります。胆道がんは胆管に沿って広がったり、胆管の壁を貫いて周囲の動脈や門脈に浸潤したりする為、術式の選択が複雑になります。

先の@〜Cのがんの場合、肝臓の右側に行く動脈に浸潤することがあり、また胆管に沿ってがんが広がったりすると肝臓の右側約3分の2以上を取らないといけない事があります(手術B)もしくは F))。その場合、手術前に切除する側の肝臓に流れる門脈を詰めて、残るほうの肝臓を大きくする門脈塞栓という処置が必要になる事が多くあります。また、D、Eのがんの場合は膵臓頭部がんと同様に胆管とともに膵頭十二指腸切除という膵臓、十二指腸、胆管、胃の一部を切除してつなぎ直す手術が必要となります。胆道がんの手術の合併症には、大量肝切除に伴う肝不全、胆汁漏、感染、出血、胆管炎などがあります。また、膵頭十二指腸切除を行った場合、膵液漏の合併症があります。当科で手術を受けられた方の合併症による胆道がん周術期死亡率は1%以下です。

以上の様に胆道がんの手術は高度な技術を必要とし、手術術式の選択も複雑であるため、手術に慣れた外科医のもとでの治療をお勧めします。
2006年から2010年までの5年間に行った胆道がん切除手術件数と、これまでに行った胆道がんの手術後の生存率を示します。

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