患者さん・ご家族の方へ
患者さん・ご家族の方へ
がんと上手に付き合うためのヒント
最終更新日 :
2025年10月22日
病院での説明がむずかしくてよくわからない
病院では、聞きなれない言葉を交えて、限られた時間内で説明を受けることがあると思います。
- 医師などからの説明がむずかしくてよくわからない
- よくわからなかったけれど、そのままにしてしまった
- もう少し詳しく知りたかったけれど、いつも質問しそびれてしまう
- 緊張して、何をどのように話せばよいのかわからなくなってしまう など
医療者とのコミュニケーションに戸惑ったり、悩んだりする方は、少なくありません。
ここでは、以下について解説します。
●病気・治療に関する大切な説明を聞くときのヒント
自分の病気や治療について理解することは重要です。
しかし、みなさんにとって、病気や治療は初めてのことの連続ですから、医師などから病気や治療に関する大切な説明を聞く場面で、冷静に対応することは簡単ではないこともあると思います。そのため、大切な説明の場にのぞむ前に、少し準備をしておくことをご提案しています。
病気・治療に関する大切な説明を聞くときには、
- 家族や信頼できる誰かに同席してもらう(一人より二人で)。
- 事前に、知りたいこと・質問したいことを書き出し、(同席者と一緒に)優先順位をつけて整理する。
- メモを取りながら説明を聞く。
- 説明を一通り聞いた後には、優先順位の高い質問から選んで質問する。
- 説明を受けた後なるべく早い時期に、(同席者と一緒に)振り返り、情報を整理する。
- あなたからも、病気や治療と付き合う上で大切にしたいことなどを医療者に伝えておく。
医療者に確認しておきたいこと
| 項目 | 医療者への質問の例 |
|---|---|
| がんの状態 |
|
| がんの治療 |
|
| がん治療による 生活への影響 |
|
| 困ったときの 対処法 |
|
| もしもの備え |
|
医療者に伝えておきたいこと
| 項目 | 医療者への伝え方の例 |
|---|---|
| セカンドオピニオン の希望 |
|
| 大切にしたいこと |
|
| 不安・気がかり |
|
●病気・治療・療養生活に関する情報を集めるときのヒント
病気や治療、療養生活について、基本的な情報を得ておくと、医療者の話を理解しやすくなり、医療者に確認したいことが見えてくることがあります。一方で、現代社会では情報が氾濫しているため、注意も必要です。
病気や治療・療養生活に関する情報を集めるときには
- 信頼できる情報源が発信している情報を利用する:がん情報サービス、がん研有明病院ホームページ、厚生労働省、学術団体など。
- あなたの病気や治療について最もよく知っているのは、担当の医師、看護師などです。ぜひ質問してください。
- がん相談支援センターでは、病気・治療・療養生活に関する一般的な情報を提供しています。
- 同じ病名でも病気の状態や治療経過は一人ひとり違うため、気持ちの揺れが大きい時には、個人による体験談などのインターネット・SNS情報と一時的に距離をおくことをお勧めしています。
●お役立ち情報
役立つ情報源の例をご紹介します。
●がん研有明病院のなかの主な相談窓口
- がん相談支援センター *専門看護師・認定看護師が、病気や治療に関する情報提供、大切な説明前の質問の整理、説明時の同席、説明後の情報整理のお手伝いをしています。
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
病院1階がん情報コーナーに、資料を準備しています。ご自由にお持ちください。

