有明療友会
有明療友会
〜ストーマを保有する方・そのご家族へ〜
ストーマとは、手術によっておなかに新しく作られた便や尿の排泄の出口のことをいいます。
人工肛門や人工膀胱の種類がありますが、何か特別な機械を使うのではありません。
自分の腸や尿管を直接おなかの外に出して、便や尿の排泄を管理する新しい方法になります。
がん研有明病院では昭和53年に患者会を発足し、ストーマを保有してからも快適な生活が送れるよう交流しています。
気兼ねなく行ける一泊研修旅行や懇談会・新春の集いなど時折同じ痛みを持つ仲間が、裸の気持ちで付き合える楽しみの会です。
当院の泌尿器科医師や外科医師、ストーマ専門の看護師も参加しています。
手術後は新しい排泄習慣や生活に慣れるまで不安や心配があります。
いろいろな不安や心配事を一人で抱えずに仲間に話してみませんか?
●参加対象者: | ストーマを保有する患者さん・そのご家族 |
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●内容: | ・総会 ・がん研有明病院医師・認定看護師による情報提供 ・懇談会 ・温泉旅行 ・会報の発行 など |
●開催場所: | 院外会場 |
●開催日時: | 4回/年 |
●お問い合わせ先: | がん研有明病院 がん相談支援センター 電話番号 03-3570-0419 受付時間 平日 月曜〜金曜 10:00〜16:30 |
【会員の方の声】
再発再手術のとき、先生から「今回は人工肛門です」と云われ、ある程度の覚悟はしていました。
看護師さんからは「かわいい梅干し」みたいなものだから大丈夫などと励ましていただきましたが、麻酔が醒め、少し落ち着いてから自分のお腹を見たときは大変なショックでした。
「こんなものがついていたら出来ないことばかりで、生活が極度に制約されてしまうはず。楽しみな孫たちとの旅行や趣味の写真なども出来なくなってしまう。」と、落ち込んでしまいました。
そんな時、WOCの看護師さんから療友会への入会を薦められました。
はじめて会に出席した時のことは、今でも鮮明に覚えています。
皆さん、とても明るく、元気で、前向きで、私が出来ないはずと思い込んでいたほとんどのことを平気でやっていました。10年、20年経験している先輩達から励まされ、体験から得た貴重なノウハウを沢山教えていただきました。お蔭様で出来ることがどんどん増えました。
生活上の制約はもちろんありますが、出来ないことを嘆くのではなくて出来ることに感謝しながら、日々の生活を楽しめるようになりました。
「同病相励ます」ことのありがたさを噛みしめています。
寄稿:会員談:(有明療友会所属一員)