患者さん・ご家族の方へ
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がんと上手に付き合うためのヒント
最終更新日 :
2025年10月22日
治療がつらそうで乗り切れるか心配
がんの主な治療法には、手術、がん薬物療法(抗がん薬、分子標的薬、ホルモン薬、免疫チェックポイント阻害薬など)、放射線療法、緩和ケアがあります。
医師から治療法に関して、目的、方法、スケジュール、合併症・副作用・後遺症などの内容を聞いた後、あるいは治療中に、「頑張りたい」けれど、治療を「乗り切れるか心配」と感じることがあるかもしれません。
●治療を始める前に「治療を乗り切れるか心配」と感じたときには
治療を始める前に、「治療がつらそうで乗り切れるか心配」と感じたときには
- 初めての体験の連続の中では、不安があるのが自然で、不安をゼロにすることはむずかしいかもしれません。
- 治療を乗り切れるように、医療チーム(医師、看護師、薬剤師、栄養士など)がサポートします。
- 治療に関して1回の説明だけではイメージしにくく、実際以上に「つらそう」と感じてしまうことがあるかもしれません。治療に関する説明書・パンフレットをもう1度読み返して、どのあたりがモヤモヤしているか考えてみましょう。
- 補足説明、工夫できること、あなたにとってどうすることがよいかを一緒に考えますので、医師、看護師、がん相談支援センターなどに、率直な気持ちを教えてください。
- 不安が大きくなり、睡眠や食事などに影響が出ている場合には、医師、看護師などに伝えてください。
- できるだけ普段通りの生活リズムを心がけましょう。
●もしも「治療を続けていけるか心配」と感じたときには
治療中に、もしも「治療を続けていけるか心配」と感じたときには、
- 「治療を続けていけるか心配」という気持ちに、どんなことが影響しているかを考えてみてください。
- 副作用が影響している場合には、その副作用が一時的な症状なのか、持続的な症状なのかを確認しましょう。
- 副作用が強く出ている場合には、薬の調整やスケジュールの調整などが可能な場合があります。
- 副作用などへの対処法、あなたにとってどうすることがよいか、一緒に考えますので、医師、看護師、薬剤師、がん相談支援センターなどに話してください
- いつから、どこが、どんなときに、どの程度でつらいのか、それによってどのような日常生活の支障が起きているかをわかりやすくするために、体調日誌をつけておくと役立ちます。
- 体力・筋力低下によってつらさが大きくなることがあるため、筋力・体力低下予防にも取り組みましょう。
- 長期間にわたる治療の場合には特に、気分転換、適度な活動、外見を整えるなど、リラックスやリフレッシュも大切です。
●がん研有明病院サポートグループ「化学療法と上手に付き合うために」
同じような体験をしている患者さん・ご家族との情報交換を通して、化学療法と上手に付き合うためのヒントを得ることを目的として、サポートグループを開催しています。
がん相談支援センターの専門看護師・認定看護師や医療ソーシャルワーカーなども参加して、ミニ講座と情報交換を行っています。
| 内容 | |
| ミニ講座 |
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| 情報交換 |
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●お役立ち情報
役立つ情報源の例をご紹介します。
- がん研究会有明病院「がんに関する情報>患者さん・ご家族向け動画集>治療を受ける患者さんのためのリハビリテーション」 *ベッドの上や自宅でできる軽い運動をご紹介しています
- がん研究会有明病院「がん治療に伴う困りごと」 *アピアランスケアについてご紹介しています
●がん研有明病院のなかの主な相談窓口
- 医師
- 看護師
- がん相談支援センター
- 薬剤師
- 栄養士
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
病院1階がん情報コーナーに、参考資料を準備しています。ご利用ください。

