患者さん・ご家族の方へ
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がんと上手に付き合うためのヒント

がんと上手に付き合うためのヒント

最終更新日 : 2025年10月22日

子どもや親にどう伝えればいい?

家族団らんのイラスト(医療)病気や治療のことなどについて、子どもや親などの大切な人に、伝える/伝えない、伝えるとしたらどう伝えるか、迷ったり悩んだりすることがあるかもしれません。

●大切な人に病気や治療について伝える? 伝えない?

大切な人に対してだからこそ、対応に迷ったり悩んだりするのだと思います。病気や治療、家庭の状況などは、一人ひとり違います。あなたとあなたの大切な家族に合った対応を見つけていきましょう。

  • まずは、患者さんが自分の病気や治療のことを理解する。
  • 伝える側の気持ちが、ある程度落ち着いてから。
  • 伝える場合にも、今わかっていることすべてを1度に伝える必要はない。
  • 伝える/伝えない、それぞれのメリット(強み)・デメリット(弱み)を整理する。
  • あなたの子どもや親の場合には、あなたの病気や治療のことを知っておきたいかを推定してみる。
  • 患者さん自身はどうしたい? まずはその気持ちを優先する。

●子どもに病気や治療について伝えるとき

子どもは、知らされていなくても、「普段と何か違う?」と感じ取っていることがあり、知らされていないことで、実際以上に悪い想像をしてしまうこともあるかもしれません。

子どもに病気や治療について伝えるときには

  • 子どものことをよく知る人と一緒に、いつ、どこで、何(どこまで)を、どう伝えるか、子どもはどのような反応・質問をしそうか、事前にシミュレーションしておく。
  • なるべく家族みんなが一緒の場で。
  • 誰のせいでもないことを伝える。
  • うつる病気ではないことを伝える。
  • 病院の医師などと一緒に、病気をよくしようとしていることを伝える。
  • 知りたいことがあったら、聞いてほしいことを伝える。
  • 伝えた後の、子どものサポーターをみつけておく:学校の教員、保健室、スクールカウンセラー・ソーシャルワーカーなど。

●親に病気や治療について伝えるとき

がんと診断されることはだれにとっても大きな衝撃です。親にとって、あなたは何歳になっても大切な子どもですから、あなたの病気を知ったとき、衝撃を受けるのは自然な反応です。わたしたちは、困難な体験を乗り切るチカラをもっているので、少しずつ気持ちは落ち着いていくことが予想されます。

親に病気や治療について伝えるときには

  • 「ある程度見通しが立ってから」/「その都度」のどちらの伝え方が、あなたの親とあなたに合っているかを考える。
  • 親のことをよく知る人と一緒に、いつ、どこで、何(どこまで)を、どう伝えるか、親はどのような反応・質問をしそうか、事前にシミュレーションしておく。
  • なるべく直接会って伝える。
  • 病院の医師などと一緒に、治療に取り組んでいることを強調して伝える。
  • 伝えた後の、親のサポーターをみつけておく。

●お役立ち情報

役立つ情報源の例をご紹介します。

●がん研有明病院のなかの主な相談窓口

病院1階がん情報コーナーに、資料を準備しています。ご自由にお持ちください。

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