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診療科・部門紹介
診療科・部門紹介

総合内科

総合診療部

最終更新日 : 2022年5月30日

総合診療部とは|診療科の特徴と実績スタッフ紹介

総合診療部とは

中山 耕之介
志賀 太郎
院長補佐
総合診療部長
腫瘍循環器・循環器内科部長

がん患者さんの中には、心不全、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、脳血管障害、慢性腎臓病、内分泌疾患、骨粗鬆症など、がん以外のさまざまな疾患を元々合併している方もめずらしくありません。また、がんの治療や経過に伴って、これらのがん以外の疾患が発症してくる場合もあります。

心不全などの病態自体が重大となる事もある上に、これらの疾患の合併が、がん治療の継続に多大な障害となり必要ながん治療の中断を余儀なくされる事もあり、結果的にがんの予後に悪影響を及ぼす場合があります。総合診療部では、患者さんが安心してがん治療に専念できるよう、がん以外の疾患やがん治療に伴う合併症に対する専門的な診療を行うことで、有効で適切ながん治療の継続を支えられるよう、がん診療のサポートを行っています。

総合診療部

診療内容

がん患者さんに併発した疾患の診断および治療を行っています。中でも頻度が高くて、しかもがん診療に影響の大きい循環器、内分泌代謝・糖尿病、腎臓、水電解質異常、骨粗鬆症、肝炎、脳神経疾患等に対する診療が中心です。最近では、各診療領域におけるがん診療特有の医療・学術的表記として『腫瘍〇○学』と表現をするようになってきました。特に、腫瘍循環器学、腫瘍腎臓病学、腫瘍糖尿病学などの表現は徐々に医療界に浸透しつつあります。がん自体が心臓病や腎臓病、糖尿病などを悪化させたり、抗がん剤が副作用として心臓病や腎臓病、糖尿病を悪化させたりと、がん患者さん特有の問題が発生します。それに対して私たちは、がん診療を理解した循環器や腎臓、糖尿病などの専門家としてがん患者さんへの診療にあたります。

当院で行われた全ての心エコー検査および心電図検査(安静・負荷・ホルター)の結果判定は循環器専門医が実施しています。本邦で腫瘍リウマチ膠原病科の標榜があるがん専門病院はがん研有明病院だけです。

 

対象疾患

(循環器) がん治療関連心筋障害 (Cancer Therapeutics Related Cardiac Dysfunction: CTRCD)、心不全、がん関連血栓症 (Cancer Associated Thrombosis: CAT)、深部静脈血栓症、肺塞栓症、虚血性心疾患 (狭心症や心筋梗塞など)、高血圧、各種弁膜症、不整脈、動脈硬化症、心筋症など

(内分泌・代謝・糖尿病) 糖尿病、脂質異常症、バセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)、性腺機能低下症、副腎疾患、下垂体疾患、原発性副甲状腺機能亢進症、骨粗鬆症など

(腎臓) 慢性腎臓病、糖尿病性腎症、腎硬化症、慢性腎炎、電解質異常(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム)など

(脳神経) 脳血管障害、神経・筋疾患、認知症、パーキンソン病、てんかん、脳炎・髄膜炎、脳腫瘍など

(肝炎) B型肝炎、C型肝炎など

(免疫治療関連副作用: irAE) 免疫チェックポイント阻害薬より引き起こされた自己免疫的な有害事象 (腸炎、腎障害、肝障害、心膜心筋炎、糖尿病、神経障害、皮膚障害など) の管理にも他科専門家と協力し診療にあたります。

 

検査

心エコー、冠動脈CT、心臓MRI、血管エコー(下肢静脈エコーなど)、心電図検査 (安静時・負荷心電図・ホルター)、血圧脈波図(ABI/PWV)、肺機能検査、アプノモニター

甲状腺エコー、骨塩定量測定(DXA法)、各種シンチグラム

 

専門外来

腫瘍循環器・循環器内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、腎臓内科、腫瘍リウマチ膠原病科、脳神経外科、脳神経内科、肝炎外来

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