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診療科・部門紹介
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消化器センター

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最終更新日 : 2017年6月16日

診療科の特徴|診療実績|スタッフ紹介トピックス

当院の早期胃がんESDの治療成績

当院で2005年6月から2016年12月の期間にESDを施行した早期胃がん、胃腺腫3,537例の治療成績を示します。

一括切除率
(病変が一括で切除された症例)
99.0% (3,503/3,537)
一括完全切除率
(病変が一括切除され、かつ切除断端が陰性の症例)
97.5% (3,448/3,537)
治癒切除率
(病変が一括完全切除され、かつ適応拡大条件に一致した症例)
85.9% (3,038/3,537)
治療時間中央値
(内視鏡挿入から止血処置完了までの全体の時間)
70分
偶発症 後出血 2.8% (99/3,537)
穿孔 0.7% (25/3,537)
遺残・再発率 0.4% (13/3,537)

ESDを行うことで病変の一括切除(病変をひとまとめにして切除すること)率は高く、これにより詳細な病理所見の検討が可能となります。

最終病理診断から判断した治癒切除率は85.9%ですので、およそ15%は治癒切除が得られず、リンパ節郭清を伴う胃切除術(外科手術)が必要となります。これは、内視鏡治療前の診断で、病変の深達度が粘膜内にとどまる浅い病変で、絶対適応病変や適応拡大病変と判断しても、ESDを行った後の病理診断で、一部のがんが粘膜下層に浸潤していたために、内視鏡治療では取りきれていないと診断される場合があるためです。 当院では内視鏡治療前に、絶対適応病変と診断した症例の治癒切除率は約95%で、適応拡大病変と診断した症例の治癒切除率は約80%で、全体で85.9%です。ESDによって内視鏡のみで切除できる病変が多くなりましたが、その治療前の診断を正確に行うことが、より重要になっていることを示しています。

当院では、通常の内視鏡診断に追加して、Narrow Band Imaging併用拡大内視鏡、超音波内視鏡などを行い、術前診断の精度を高める工夫を行うとともに、個々の担当医の診断だけなく、消化器センター内科・外科が合同でカンファレンスを行うことで、より正確な診断とそれに基づいた治療が行えるように日々務めています。

胃がんの内視鏡治療の成績

当院での胃がんおよび胃腺腫の内視鏡的切除術(EMR/ESD)の治療患者数は、2006年241例、2007年257例、2008年272例、2009年350例、2010年369例、2011年305件、2012年377件、2013年415件、2014年461件、2015年444件、2016年458件です。この治療件数は全国でトップクラスです。この中には他の病院で手術をしましょうといわれて、当院へこられ、内視鏡的切除でがんを取り除くことができ、胃を切りとらなくて済んだ方も多くいらっしゃいます。患者さんの増加に対応するため、スタッフの増員、内視鏡室の増設を行い、初診から治療まで約1ヵ月程度となっています。

胃がん、胃腺腫のESO・EMRの件数の推移

早期胃がんといってもすべての早期胃がんが内視鏡で治療できるわけではありません。しかし当院では早期胃がんの病期、組織型(顕微鏡でみたがんの顔つき)、などを治療前に全症例をカンファレンスで十分に検討し、内視鏡的治療を行うかどうかを決定しています。当院においては、全早期胃がんのうち、ほぼ半数が内視鏡的に切除されています。早期胃がんと診断され、治療法などについて不安な方や手術以外の治療法があるのではないかと思っている方は、ぜひ消化器センター内科の専門医にご相談ください。

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