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診療科・部門紹介
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消化器センター

消化器センター

最終更新日 : 2017年2月28日

診療科の特徴|診療実績|スタッフ紹介トピックス専門研修のご案内

診療実績(過去5年間)

1.当科のactivityを3枚のグラフでお示しします。

まず、胆道がん・膵がんに対する化学療法の導入件数をお示しします。当院では、化学療法導入前に2泊3日の生検入院を行い、結果が判明し次第、ほとんどの化学療法を外来で導入しています。

膵がん・胆道がんの化学療法導入数

当院では、診断目的のEUSやERCP、確定診断のためのEUS-FNAや肝生検、胆管閉塞や消化管閉塞に対するステント治療などの検査・処置と化学療法を、すべて肝胆膵内科で行っています。このため、緊急入院を含め、迅速な検査・治療が可能です。(リンク:胆膵IVR)

胆膵/消化管IVR件数の推移

肝臓がんに対しては、外科切除を基本としつつ、腫瘍の数や大きさ、肝機能や全身合併症等により、ラジオ波焼灼療法(RFA)や肝動脈塞栓術(TACE)などの低侵襲治療を行っています。また、これらの標準治療が適さない方や、一部の転移性肝がんに対しては動注化学療法を行い、肝外病変を有する場合には全身化学療法も併用しています。

肝臓がんに対する内科治療

2.膵がんに対する化学療法の実績

長年、膵臓がんに対する標準療法とされてきたゲムシタビン(Gem)療法、ティーエスワン®(S1)療法に対し、2013年末にフルオロウラシル・レボホリナート・イリノテカン・オキサリプラチン(FOLFIRINOX)療法、2014年末にゲムシタビン・アブラキサン®(Gem/nabPTX)療法など、より有効とされる治療法が保険承認され、2014年以降、一次化学療法が変化してきました。S1療法は、術後補助化学療法(再発を予防するための化学療法)の有効性が科学的に証明されたこともあり、手術後の患者さんに多く使われています。 (リンク:膵がんの化学療法、治験・臨床試験

膵がんに対する全化学療法

 

膵がんに対する初回化学療法

3.胆道がんに対する化学療法の実績

胆道がんの化学療法は、膵がんの後を追いかけるように開発が行われてきました。ジェムザール(Gem)療法がみなし標準治療とされた上で、近年、ジェムザール・シスプラチン併用(Gem/CDDP)療法やジェムザール・ティーエスワン併用(Gem/S1)療法などの併用療法の有用性が報告され、最良の標準療法や術後補助療法の是非を検証する多施設共同臨床試験が行われています。しかしながら、承認されている薬物もごく限られており、手詰まり感は否めません。新たな治療法を研究・開発していくことが急務です。 (リンク:胆道がんの化学療法、治験・臨床試験

胆道がんに対する全化学療法

4.EUS下穿刺吸引生検(EUS-FNA)

当院では、膵がん化学療法前の確定診断を目的にEUS-FNAを積極的に行っております。また、画像のみで診断困難な手術検討症例に対しては、外科・画像診断部と合同で行う肝胆膵Cancer Boardを通してEUS-FNAの適応を決定しています。このほか、主科からの依頼により、腹腔内・縦隔リンパ節、消化管粘膜下腫瘍に対するEUS-FNAも行っています。診断EUSでは、胆膵がんの術前進展度診断や、膵管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN)をはじめとした膵嚢胞性病変のfollow upを行っており、小膵がんの発見に努めています。

観察EUSとEUS-FNA件数の推移

5.内視鏡的胆管ステント留置術

当院では、悪性胆道閉塞に対しては、QOLを重視する観点に立ち、より長期の開存が期待される、金属ステントの留置を積極的に行っております。残念ながら、ステントが閉塞し再治療を必要とする方も少なくありませんが、要する再治療の頻度により、なるべく安全かつ負担の少ない治療を選択するよう心がけています。十二指腸がうまく機能していない症例では、胃から肝内胆管を穿刺してステントを留置し、胆汁を胃にドレナージする方法(EUS-HGS)を選択することもあります。

内視鏡的胆管ステンティングの内訳

6.消化管ステント留置術

胆道がん・膵がんでは、時に隣接する十二指腸が腫瘍で閉塞することがあります。バイパス術が有用とされますが、がんの状態によっては手術が望ましくない場合も多く、当院では、そのような場合に内視鏡を用いたステント治療を行っています。ステント治療は、胃がんや大腸がんなど、消化管の他部位の閉塞に対しても有効なことも多く、当該外科と協議の上、上部・下部消化管内科と合同で行っています。

消化管ステントの内訳

7.その他

消化管・膵神経内分泌腫瘍に対する化学療法(約30例)や、切除不能・進行十二指腸がんに対する化学療法(約15例)などの稀少がんの診療も積極的に行っています。

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