がんに関する情報
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胆道がんの化学療法

胆道がんの化学療法

最終更新日 : 2022年5月13日

●主な化学療法について

  1. ゲムシタビン・シスプラチン(GC)療法:2種類の抗がん剤を3時間かけて点滴で投与する治療法で、週1回で2週連続行い3週目を休む、3週間1コースのスケジュールで繰り返します。シスプラチンは腎臓に障害を起こしやすい抗がん剤であり、2L程度の多めの点滴を必要とします。
    ・当院での一次治療成績*:29例(2011年-2021年):生存期間中央値:13.0ヶ月  

    (*治療成績は、治療を行った患者さんの全身状態やがんの状態によって違いがあるため、他の施設もしくは他の治療法と単純に比較することはできません。)
  2. ゲムシタビン・S1( GS)療法1回30-60分のゲムシタビン点滴を、週1回で2週連続行い3週目を休む、3週間1コースのスケジュールの中で、各コースの最初の14日間にS1を服用する、併用療法です。GC療法と同程度の治療効果があります。
    ・当院での一次治療成績*:26例(2009年-2021年):生存期間中央値:12.9ヶ月

  3. ゲムシタビン・シスプラチン・S1療法(GCS)療法:ゲムシタビンとシスプラチンを2週間ごとに3時間かけて繰り返し点滴で投与すると同時に各コースの最初の7日間にS1を服用する、併用療法です。2019年に本邦からその有用性が報告され、注目されています。
  4. ゲムシタビン療法:GC療法が確立する前に標準治療とみなされていた治療法で、1回30-60分の点滴を、週1回で3週連続行い4週目を休む、4週間1コースのスケジュールで繰り返します。副作用が少ないため、GC療法やGS療法が不向きの、高齢者や体力がやや低下している方でも比較的安全に治療が行えます。
  5. S1療法:GC療法やGS療法が不向きの方に用いられる、飲み薬による治療です。その他、GC療法が効かなくなった場合の二次治療として積極的に用いられています。1日2回の服薬を4週継続した後、2週休薬するという6週間1コースの治療を繰り返します。

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