がんに関する情報
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食道胃接合部がんに対する手術治療

ロボット支援下手術

最終更新日 : 2024年12月5日

1. 食道胃接合部癌について

食道胃接合部癌は食道と胃の接合部に出来る癌です。ピロリ菌感染者の減少や除菌の普及による胃酸分泌の増加や、肥満に伴う腹圧上昇などによって引き起こされる逆流性食道炎やバレット食道を背景とした癌と考えられています。欧米では比較的多い疾患ですが、本邦においても、食生活の欧米化により増加傾向にあると考えられています。実際、当院における食道胃接合部癌治療症例数も増加傾向を認めています。

2. 食道胃接合部癌の治療について

当院の食道胃接合部癌(主にSiewert分類のType II)に対する治療は、複数の診療科による集学的な治療が特徴です。個々の症例に最適な治療を行うため、接合部癌の治療に関わる全診療科(食道外科・胃外科・上部消化管内科・消化器化学療法科)による、接合部癌カンファレンスを行っています。接合癌の患者さんはどの診療科に受診されたとしても、最終的にはより適切な診療科で治療がなされる形となります。

 

食道胃接合部癌は食道癌や胃癌の両方の特徴を併せ持ち、手術治療においては、食道癌と同様に食道切除術を行う事もあれば、上部早期胃癌と同様に噴門側胃切除術(+下部食道切除術)を行う場合もあります。そしてこれらの手術治療を、出来るだけ低侵襲に行う事を心掛けています。

当科の特徴としては、お腹からアプローチ出来る食道胃接合部癌で、胃を少なくとも半分以上残せるような症例に対し、噴門側胃切除+観音開き法再建を行っています。

→詳細は、「機能温存を目指した胃を残す取り組み」の項目をご覧ください。

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