爪への影響があると言われたら
爪は、爪母(そうぼ)で細胞分裂を繰り返し、細胞が角質化して硬くなったものが爪になります。爪の硬さは指先へいくほど割れやすくなります。爪母が抗がん薬の影響を受けることで変色したり、スジが出たり、割れやすくなります。
- 強い刺激から保護しましょう
治療中の爪は割れやすいため、爪は短く切り(深爪に注意)、やすりなどで滑らかに保ちましょう。
爪にトラブルが出なくてもお風呂上りや手を洗った後はハンドクリームやオイルで爪を優しくマッサージするように保湿しましょう。 - 爪の色の変化への対応
- 簡単な方法はマニキュアを塗ることです。好きな色を重ねて塗るだけでだいぶ見た目が変わります。
- ジェルネイルは爪に負担がかかりやすいためお勧めしません。
- 爪が薄くもろくなった時の対応
乾燥すると爪がもろく、割れやすくなります。ハンドクリームやオイルを指先までしっかり塗りましょう。手袋をして家事をすることで爪の引っかかりが少なく爪の保護になります。
マニキュア(色あり、色なしどちらでもOK)を数回重ねて塗ると補強になります。 - 亀裂、剥離、でこぼこ、爪甲脱落の対応
通気性の良い絆創膏や傷テープなどで保護できます。対処方法は色々あるため医療者にご相談ください。除光液は特にアセトンの有無にこだわらなくて良いです。
マニキュアを選ぶ時は一般的なスーパー、ドラックストアの化粧品売り場で売っている製品を使って構いません。
※爪周囲に炎症や傷がある場合は普通のマニキュアや除光液だと揮発の成分でしみることがあるのでお湯で落とせる水溶性のマニキュアをおすすめします。
*ただしマニキュアは週に1度はしっかりと落とし、爪の状態を確認するようにしましょう。 - 爪の切り方
乾燥している時に爪切りを使うと割れやすいので、入浴後の爪が柔らかい時に切ることをお勧めします。短く切りすぎて深爪にならないよう注意しましょう。爪の両端を深く切りすぎると、陥入爪の原因になります。爪の角はとがらないよう軽くやすりをかけて整えましょう。
- 爪を休める日をもうけましょう
爪の感染を予防するために1週間に1回はマニキュア、ベースコートははずし爪を休めましょう。