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胃がんの化学療法と成績

最終更新日 : 2019年3月14日

化学療法とは薬を使った治療です。抗がん剤治療・薬物療法ともいわれます。

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当院での胃癌化学療法の特徴

  • 長年、多くの胃癌患者さんに胃癌化学療法を行ってきた実績があります
  • 治療にあたるスタッフ医師は薬物療法専門医です 
  • 主治医の独断でなく複数のスタッフが治療方針決定に参加しています
  • 外科など他の専門医との緊密に連携し診療にあたります
  • 医師・看護師・薬剤師・栄養士・ソーシャルワーカーなどがチームで患者さんを支えます
  • 地元医療機関との連携を行い遠方でも安心して治療ができるように努めています
  • 一般治療以外にも条件があえば新薬試験(治験)に参加できる可能性があります
  • 患者さんへの親切な対応に心がけています

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当院での実際

初診から化学療法開始への流れ

下記のような治療が選択されます。1次治療で点滴の場合は1週間ほど入院となることもあります。

当院での主な化学療法の内容

化学療法は初回化学療法からまず行い、効果がない場合2次3次化学療法を行います。
(* 状態により選択される治療)

初回(1次)化学療法 (頻度が高い抗がん剤)

HER2陰性の場合 HER2陽性の場合
S-1+オキサリプラチン(SOX療法)
S-1単独*(内服)
FOLFOX療法*
SOX+トラスツズマブ(要入院)

2次化学療法 

初回治療の無効な場合、以下薬剤が選択されます。通院での点滴治療です。

パクリタキセル(orアルブミン懸濁型パクリタキセル) +ラムシルマブ療法

3次化学療法以降

これまでの治療で使われていない薬剤から選択します。

ニボルマブ療法
イリノテカン療法

外来での化学療法

副作用のコントロールが以前より良好となったため、多くの化学療法は外来で可能となっています。より日常生活と治療が両立しやすくなってきています。

治療の効果

初回化学療法でがんの大きさ(CTでの断面積)が半分以下に小さくなる可能性が初回治療は10人中5−6人(奏効率50−60%)です。化学療法をしない場合に比べ生存期間の延長が見込めます。
一定の効果は認められますが、まだ満足できるものではありません。

新薬開発に力をいれています

当院では、体調や病状によって通常の治療以外に新薬の臨床試験(治験)をお勧めすることもあります。新規薬剤の臨床試験(医師主導治験や、医師主導臨床試験)も増えています。

よくある質問

化学療法とは?

よく「がん」は芝生に生えた成長の早い雑草に例えられます。芝生があなたの体で雑草が「がん」にあたります。放っておくと雑草は根を張らせ種をばら撒いて広がり芝生を枯らしてしまうことになります。化学療法は雑草に対する除草剤にあたります。広い範囲に雑草が広がる(転移)と見える範囲で雑草を抜いて(手術)も取り除くことができない上、芝生が痛んできます。除草剤は広がった雑草全体への効果が期待できます。胃癌では、胃から離れた部位に転移した第4期や再発した方には化学療法が最も信頼できる治療です。また、手術後でも2−3期の病期の方には目に見えない癌細胞が体に残っている可能性がありそれらを死滅させ再発を抑える目的でも使われます。

主な薬剤はどのようなものがありますか?

胃癌の化学療法に使われる薬剤は主に7種類あります。

  1. フッ化ピリミジン系:(S-1、カペシタビン、5-FUなど)
  2. プラチナ系(シスプラチン、オキサリプラチン)
  3. イリノテカン
  4. タキサン系(パクリタキセル・ドセタキセル・アルブミン懸濁型パクリタキセル)
  5. トラスツズマブ(HER2陽性胃癌のみ)
  6. ラムシルマブ
  7. ニボルマブ

化学療法を受けるためにはどれほどの体力が必要ですか?

おおまかに下記の程度の体調が化学療法を受けるためには必要です

  • 身の回りのことは可能で、日中の半分以上は床から離れ起きていられる程度の体力
  • 採血結果で骨髄や肝臓・腎臓機能など主要な臓器機能に大きな異常値を認めない。
  • 手術の影響やこれまでの副作用が落ち着いている。
  • その他の病気(糖尿病、高血圧、心疾患など)が落ち着いている。

元気な人程化学療法は効果がでやすいとされており、体力や内臓の機能が保たれていることが重要です。状態が悪い場合は副作用を伴う化学療法を行うよりも症状を和らげる治療を主体に行った方が良いこともあります。

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