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診療科・部門紹介
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AI医療推進室

AI医療推進室

最終更新日 : 2024年2月26日

AI医療推進室とは

医学・医療情報の量が飛躍的に増加し、人間が記憶し処理できる域を超えています。特に最近のがん研究やがん診療における医療情報データ量は加速度的に増加し、専門医であっても対応に労するようになっています。AIは人間より記憶・計算・認識に優れていて、人間と異なり疲労・睡魔のような生物学的限界を感じません。AIは教えた通りに、またはそれ以上に働き、我々に時間と創造性という貴重なプレゼントを提供してくれます。AIは驚異的なスピードで開発され続けています。単純な作業は情報技術などにタスクシフトされ、医療者が患者さんとより向き合い、医学研究者がより創造性を働かせる時代がそこまで来ています。

優れたAIを育てるために、人間が「丁寧に整理された情報データ」を多く準備しなくてはなりません。患者個別に最適ながん診療を提供するAIを創生するためには、臨床データや医用画像デジタルデータを整理・構造化してAI教材として準備しなくてはなりません。現在、全医用画像のデジタル化を目指してデジタル病理を推進しています。電子カルテ内の臨床情報を集めた統合がん臨床データベースと、リキッドバイオプシーなどのゲノムデータなど最先端研究成果との連携も進めています。

共同開発企業の研究開発者の皆様と本院の各部署の協力で、AIホスピタルモデルや統合型ヘルスケアシステムの実現に向けて邁進しています。目指すゴールは、AIを有する統合がん診療支援システムを開発し、それを基幹として病態・病状の多様性や変化に細かく対応する最適なプレシジョンがん診療を提供することです。

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