各部署紹介
中央手術部
チーム一丸となって、周術期の患者さんを支えます。
部署紹介
当院の手術室は、全20室で昨年度8500件の手術を行いました。
その多くはがんの根治手術です。近年は、機能温存やリンパ節郭清の縮小化、鏡視下手術やロボット支援手術の増加など、患者さんの侵襲を低減する術式へと大きく変化しています。一方で、多臓器にわたる拡大手術や複数診療科による合同手術など長時間に及ぶ高侵襲の手術も行っています。
根治手術以外では、手術後の欠損部形成やがん疼痛をコントロールするための手術、処置を行っており、あらゆる病期、診療科の患者さんに対応しています。
2022年10月には、ロボットを4台に増設したり、2023年4月から脳腫瘍外科手術が開始となったり、新しい術式に対しては多職種とともにチーム一丸となり、念入りな準備をして手術を実践しています。
こんな看護をしています
私たちは手術を受ける患者さんが安全に予定通りに手術を終えることを大目標に、担当医師、麻酔科医師、臨床工学技士、手術室看護師がそれぞれの専門性を発揮し、チーム一丸となり目標を達成しています。必要な情報はチーム内で共有し、打ち合わせをするなど、連携を重要視しています。
例えば、手術体位を保持する事が難しい症例などでは、前日に担当看護師が中心となり、担当医師、麻酔科医師とで患者さんを交えてシミュレーションを行い、安全かつ円滑に手術が実施できるよう準備を整えています。
また、褥瘡予防のために術中の除圧ケア(体の置きなおしや背抜き)を医師の協力のもと実践しています。これにより褥瘡予防効果を得るとともに、より安楽な手術体位をとることができています。
このようにチームとしてひとつの目標に向かう中で、私たちは看護師独自の役割を常に意識し、どんなケアができるかを日々考え、実践しています。
職場内研修
1、新入職員研修
- 入職時オリエンテーション
手洗い、ガウンテクニック、手袋装着、器械の展開(滅菌物の出し方を含む)と器械出し(器械カウントを含む)の演習 - 定期的集合教育
電気メス、エネルギーデバイスの使用上の注意点、
吻合器、縫合器の取り扱い
情報収集、術前訪問、外回り看護 など
2、手術室全看護師対象とした勉強会
2023年度実績の一部
- 脳腫瘍外科 疾患と術式
- 脳腫瘍外科 体位、準備
- 呼吸器外科 疾患と術式
- 眼科 疾患と術式
- ストマ装具の扱い
- 術中体位
- ロボット手術の観察ポイント
- 清潔操作
-
新入職者オリエンテーション
(手洗い実習)手術介助を行うための基本的な技術について、実践を組み込んだ集合教育を行います。
外科的手洗い方法などについて集合教育を行います。
-
新入職者指導の実際 1
初めて器械だしに入る際は、先輩ナースも手洗いを行い、そばについて指導を行います。
-
新入職者指導の実際 2
自立後も先輩が見守り、さらに技術を深められるよう指導を継続します。
-
勉強会(皮膚腫瘍科)
月に1度程度の勉強会を開催し、新しい診療科、術式、器械、ME機器、デバイスなど、知識の更新を行っています。
-
チーム会
4チームにわかれ、月に1回、チーム会を実施しています。チーム会では、伝達や検討事項、ケースカンファレンスを行います。