
各部署紹介
中央手術部
チーム一丸となって、手術中の患者さんを支えます
- 看護師長 森田 みどり
- 副看護師長 橋 絵里・藤井 亜砂美・武田 知子
部署紹介
当院の手術室は、全20室で昨年度8358件の手術を行いました。
その多くはがんの根治手術です。近年は、機能温存やリンパ節郭清の縮小化、鏡視下手術やロボット支援手術の増加など、患者さんの侵襲を低減する術式へと大きく変化しています。一方で、多臓器にわたる拡大手術や複数診療科による合同手術など長時間に及ぶ高侵襲の手術も行っています。
根治手術以外では、手術後の欠損部形成やがん疼痛をコントロールするための手術、処置を行っており、あらゆる病期、診療科の患者さんに対応しています。
こんな看護をしています
私たちは手術を受ける患者さんが安全に予定通りに手術を終えることを大目標に、担当医師、麻酔科医師、臨床工学技士、手術室看護師がチーム一丸となって、それぞれの専門性を発揮しています。必要な情報はチーム内で共有し、打ち合わせをするなど、連携を重要視しています。
例えば、手術体位を保持する事が難しい症例などでは、前日に担当看護師が中心となり、担当医師、麻酔科医師とで患者さんを交えてシミュレーションを行い、安全かつ円滑に手術が実施できるよう準備を整えています。
また、褥瘡予防のために術中の除圧ケア(体の置きなおしや背抜き)を医師の協力のもと実践しています。これにより褥瘡予防効果を得るとともに、より安楽な手術体位をとることができています。
このようにチームとしてひとつの目標に向かう中で、私たちは看護師独自の役割を常に意識し、どんなケアができるかを日々考え、実践しています。
職場内研修
1、新入職員研修
- 入職時オリエンテーション
手洗い、ガウンテクニック、手袋装着、器械の展開(滅菌物の出し方を含む)と器械出し(器械カウントを含む)の演習 - 定期的集合教育
情報収集、術前訪問、外回り看護 など
2、全手術室看護師対象とした勉強会
看護師または医師による看護や術式に関する勉強会を実施
- 緊急時の看護(演習を含む)
- 手術体位
- ロボット(da Vinci)のセッティング
- 清潔操作 など

新入職者オリエンテーション
(手洗い実習)
手術介助を行うための基本的な技術について、実践を組み込んだ集合教育を行います。
外科的手洗い方法などについて指導を行います。

新入職者指導の実際
初めて器械だしに入る際は、先輩ナースも手洗いを行い、そばについて指導を行います。

ロボット支援腹腔鏡下手術の様子(器械出し)
当院では低浸襲手術である腹腔鏡手術が多く行われています。
器械出し看護師は、手術チームの一員として医師と同じ視野(画面)を共有し、安全で円滑な手術が行えるよう器械など清潔野を管理します。