
血液腫瘍科
血液腫瘍科とは
丸山 大
血液腫瘍科部長
血液疾患の中で悪性疾患である、悪性リンパ腫、白血病、骨髄腫、を中心に診療を行います。入院ベッド数は36床(内クリーンルームは個室6床・4人部屋5室)です。入院は化学療法導入の患者が大半を占めます。導入後は外来治療センターでの外来化学療法に移行します。導入療法後に治療抵抗性、再発した患者さんは入院治療が主です。
診療内容
すべての診療や治療方針は血液腫瘍科Cancer Boardで議論し決定し患者さんへご説明しています。
種々の疾患において、様々な治験や臨床研究を行っております、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
悪性リンパ腫部門
限局期ホジキンリンパ腫はABVD療法と放射線治療、B細胞性リンパ腫は病理組織型により、リツキシマブ併用CHOP、COP療法、HyperCVAD/MA療法(場合によっては放射線療法を追加)など、T細胞性リンパ腫にはCHOP療法を導入療法として行っています。導入治療抵抗性または再発した患者さんへは救援化学療法を行い、65歳以下の若年患者さんへは、自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法を行っています。各診療科と連携し生検施行、病理組織検査による正確な診断、CT検査、PET検査、骨髄検査などを行います。
多発性骨髄腫部門
多発性骨髄腫については、若年であれば、VCDまたは外来でVRD療法後に末梢血幹細胞採取、自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法、高齢の場合はVD療法またはRd療法、VMP療法、再発または治療抵抗性となった場合、ボルテゾミブやレナリドミドの投与を行います。新薬のKRd療法、KD療法やPomD療法、PVD療法、ERD療法、DVd及びDRd療法についてもすでに導入しております。
白血病・骨髄異形成症候群・骨髄増殖性腫瘍部門部門
白血病は骨髄検査を施行し正確な診断のもとにクリーンルームでの強力抗がん剤治療を行います。同種造血幹細胞移植が必要と判断されれば、近傍の造血幹細胞移植専門病院と連携します。骨髄異形性症候群(MDS)についてはアザシチジンの導入を行っています。