
各部署紹介
WOC支援室
つくらない褥瘡ケア!
臭わない・漏れない・かぶれないストーマケア!
部署紹介
WOCとは、Wound Ostomy Continenceの略で、Woundは創傷(褥瘡・傷など)ケアのこと、Ostomyはストーマ(人工肛門や人工膀胱、瘻孔)ケアのこと、Continenceは失禁(便や尿)ケアのことです。WOC領域に関連するすべての入院や外来患者さんに皮膚・排泄ケア認定看護師4名(WOCナース1名含む)で水準の高い専門的な看護を提供しています。
褥瘡領域は、褥瘡管理者を配置し予防から発生の管理を行っています。がん専門病院の手術を受ける方、症状緩和の方、がん終末期の方といった褥瘡ハイリスクの対象となる方がいます。すべての入院ベッドに褥瘡予防のマットレスを整備し、褥瘡の予防から、多職種(医師・看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士)と連携し褥瘡カンファレンスや褥瘡回診を行っています。
当院でストーマの手術を受ける方は年間おおよそ300人以上で、外来では年間延べ3000人の相談を行っています。当院では、1%でもストーマの可能性がある場合は、術前からすべての方にストーマのオリエンテーションとストーマの位置決めをします。術後から退院後の生涯にわたり合併症予防や日常生活の支援を行っています。
こんな看護をしています
褥瘡看護では、高機能エアマットレスだけに頼らず、褥瘡予防に必要なケアの一つである体位変換や体位調整、ずれを取り除くケア、スキンケアを充実させ看護実践能力を高めるために日々努力しています。スキンケアでは、様々な病期(治療)にあわせて、皮膚を清潔にする、保湿剤を塗布するといった基本的なスキンケアを実践しています。
入院中の術後や体力低下による褥瘡発生の予防のため、発生の危険性のある対象患者には毎日ベッドサイドまでラウンドして、早期離床やキネステティク*を用いたリハビリを積極的に実施しています。(*キネステティクとは、人間の「自然な動き」や「動きの感覚」を応用した概念で、その人の動きを必要なだけ補い、体を持ち上げることなく移動などを支援する方法である)
外来通院している患者さんで褥瘡が発生する特徴は、がんの痛みによる疼痛コントロールや、様々な症状を緩和する治療を受けている場合が多いです。そのため、このような患者さんに早期からパンフレットを用いて外来で予防看護ができるように、外来看護師と連携しチームで褥瘡予防ケアに取り組んでいます。
“排泄”は人間の重要な基本的ニーズであり、人工肛門や人工膀胱で今までの排泄経路と違った新しい排泄経路が腹部につくられる衝撃やショックははかりしれないものがあります。また、手術の影響により尿や便が漏れることで日常生活に支障がでて苦痛や不安が強くなります。そのため、身体の機能低下や排泄障害で社会生活を制限しないように苦痛を取り除き、尊厳や生きる意欲、人間らしさを保つために生涯にわたり専門的な看護を提供しています。
職場内研修
褥瘡看護の看護職員継続教育(ラダーレベル別)
- スタートレベル:褥瘡看護
- レベルU、V、W:褥瘡専任看護師の育成
- 褥瘡専任看護師:フォローアップ研修
- 新採用既卒者看護師:褥瘡看護
【オストミー看護】
- オストミー看護勉強会