診療科・部門紹介
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食道外科

食道外科

最終更新日 : 2022年3月23日

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診療科の特徴

渡邊雅之
渡邊雅之
副院長
消化器外科部長
食道外科部長

  • 個々の症例に適した治療戦略を選択します

食道は頸部・胸部・腹部にわたる縦に長い臓器であり、心臓や大血管、肺、気管・気管支といった生命維持に必要な重要臓器に接しています。また食道がんは早期から広い範囲のリンパ節への転移を来すことが大きな特徴であり、消化器がんの中でも未だ難治がんのひとつです。

食道がんの治療には主に内視鏡治療、手術、放射線療法、化学療法があります。転移の危険性が低い早期食道がんは内視鏡治療の適応になります。手術により切除が可能な局所進行食道がんに対しては術前化学療法後の手術が第一選択です。他臓器浸潤や遠隔転移を伴う進行食道癌は複数の治療法を組み合わせる集学的治療の適応となります。食道がんは一般に放射線が効きやすいがんであるため、手術以外の治療法でも根治が望める場合があります。

がん研には毎年200名を超える食道がんの患者さんが初診されますが、その全例を、食道外科、上部消化管内科、消化器化学療法科、放射線治療部で構成される食道カンファレンスで検討し、個々の症例に適した治療戦略を検討します。治療方針については、内科治療と外科治療の双方の立場から治療選択肢をご説明し、患者さんと一緒に治療方針を決定します。

  • 食道がん手術の低侵襲化を目指しています

食道がんの手術は頸部・胸部・腹部の3か所からアプローチする術式が標準であり、従来は開胸・開腹による手術が必要でした。近年、食道がん手術の侵襲を軽減する方法として、胸腔鏡や腹腔鏡を用いた低侵襲食道切除が注目されています。がん研では食道がん手術の低侵襲化のために体腔鏡下手術を積極的に行っており、2021年には手術症例全例に胸腔鏡または腹腔鏡を用いた低侵襲食道切除を選択しています。また、ロボット支援胸腔鏡下食道切除術を導入し、2021年には15例の手術をロボット支援下に施行しました。

  • 食道がん手術の術後合併症軽減のためチーム医療に取り組んでいます

食道がん手術は術後合併症の危険性が高く、死亡率の高い手術であり、その安全性の向上には多職種によるチーム医療が不可欠です。がん研では2013年10月から食道がん周術期治療チーム(通称ペリカン)を立ち上げました。このチームでは患者さんを中心に、医師、看護師、歯科医師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、精神科リエゾンチーム、摂食・嚥下チーム、事務等の多職種が協力して、術前から術後まで切れ目なく、システマティックに管理を行います。ペリカンを導入することで、食道がん術後の合併症、中でも最も重篤な合併症である肺炎の発生率を有意に減少させることができました。

 

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