診療科・部門紹介
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各部署紹介

各部署紹介

最終更新日 : 2023年6月28日

3階ICU病棟

チームで支える早期回復への道
看護師長  北林 真由子
副看護師長 村中 恵美

部署紹介

ICU(Intensive Care Unit:集中治療室)は、術後に高度な全身管理を必要とされる患者さん(主に頭頸部癌・食道癌・膵臓癌の術後)や、がんの集学的治療中に呼吸・循環・代謝などの急性機能不全に陥った患者さんが入室します。ベッド数10床、2対1の看護体制で24時間、集中的な治療とケアを行っています。また一般病棟での管理困難なBSC患者さんもおり、患者さんとご家族の思いを支えながら必要なケアを提供しています。

医療技術が進歩したとはいえ、がんと診断を受けた患者さんの多くは、他の疾患以上に「命に限りがあること」を意識し、「一日でも早く『普通の生活』に戻りたい」という強い思いを抱いて治療に臨んでいます。

がん専門病院におけるICUの役割は、術後急性期あるいはがん治療中に発症した危機的状況を最短・最適な状態で克服し病棟に引き継ぐことです。発病前のADLを保持したまま重篤な状態をスムーズに乗り切ることは、予後やその後のQOLに大きく影響します。定期的に主治医、ICU専任医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、臨床工学技士、医療ソーシャルワーカーで多職種カンファレンスを開催し、治療方針の検討・共有を行い急性期からの回復過程をサポートしています。

また、「院内救急医療チーム(Medical Emergency Team;MET)」のメンバーでもあり、年間約200件の要請があります。急変発生部署のスタッフと情報を共有し、最善・最適な医療を提供できるよう努めています。また、重症化が予測される患者さんの情報を事前に把握し、状態の悪化時には的確な対応ができるように該当部署と協働しています。

こんな看護をしています

ICU病棟は、様々な監視モニターや点滴ライン、人工呼吸器、血液浄化装置などの機械類に囲まれた特殊な環境にあります。そのような環境の中で患者さんが一日でも早く「普段通りの生活」に戻ることができるよう日常生活援助と並行して早期離床に焦点を当てた看護を行っています。

「患者さんのそばにいること」はICU看護師の最も重要な役割です。一般病棟と異なり面会制限もあるなか、1人で闘病生活を送っている患者さんのそばにいるからこそ分かること・気づけることが多々あります。患者さんに合わせたコミュニケーション方法で不安や思いを傾聴し、表情の変化などから患者さんの反応をタイムリーに察知し、より質の高い医療を提供できるよう努めています。

患者さんが生命の危機的状態から回復していく過程を実感できることは、ICU看護師の醍醐味でもあります。「早く退院して元の生活に戻りたい」という患者さんの強い意志を支え、生命力を引き出すケアを心がけています。また患者さんをサポートするご家族にも多くの戸惑いや悩みが存在することも私たちICU病棟は承知しています。患者さんとご家族の思いを多職種チームで共有し、「患者さんとご家族のそばに寄り添う看護」を心がけています。

職場内研修・勉強会

  • 食道がん・膵臓がん・肝臓がん・胆のうがん・頭頚部がん・脳腫瘍外科術後の看護
  • 心電図、人工呼吸器、血液浄化療法中の看護、その他医療機器の使用方法の勉強会
  • 部署内での防災訓練、緊急時の対応のシミュレーション
  • 早期リハビリテーション、家族ケアについての勉強会
  • 急性重症患者看護専門看護師によるOJTと勉強会
  • ●ICUの様子
  • ●ICU前の廊下
  • ●5階庭園

早期回復に向けて早期離床に取り組んでいます。患者さんの状態に合わせて廊下での歩行訓練や庭園への散歩を行っています。

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