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診療科・部門紹介
診療科・部門紹介

下部消化管内科

下部消化管内科

最終更新日 : 2022年4月6日

診療科の特徴|診療実績スタッフ紹介トピックス

診療科の特徴

斎藤彰一
斎藤彰一
下部消化管内科部長

下部消化管内科は大腸内視鏡検査を中心として、術前診断と内視鏡治療に特化された内科部門になります。大腸内視鏡検査は緊急内視鏡を除いて、全例で予約制になります。内視鏡検査の対象は検診で便潜血陽性を指摘された方、身内で大腸癌に罹患された方がおられる方、以前に内視鏡または外科切除をされた既往のある方、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病など)で投薬治療を受けられている方が中心となります。こういった方々は気軽に当科まで受診下さい。

「大腸カメラ」は一般的につらい、痛い、苦しいなどのマイナスイメージがありますが、当科では常に「患者さまに優しい内視鏡検査」に取り組んでおります。一般に「意識下鎮静法」を用い、鎮静剤でウトウトした状態で内視鏡検査を行い、検査後30〜60分間の休憩した後にお帰り頂きます(ただし、80歳以上の付き添いのない一人で来院された高齢者の方にはご遠慮いただいております)。

当院で使用している内視鏡機器はすべて拡大機能を有しており、その場で病変の詳細な観察が可能となります。最近では抗血栓療法と呼ばれ、血をサラサラにする内服薬を服用されている方々を高齢者中心にみられます。こういった患者さまでも組織採取をすることなく瞬時に病変の組織性状が把握可能となります。また最近では、より拡大機能が上がった「超拡大観察」が可能な最高位の内視鏡も市販され、当科では即導入して診療にあたっております(図1参照)。

図1
通常内視鏡で見たポリープ写真
通常内視鏡で見たポリープ写真
(青色色素を撒布している)
従来の拡大機能付き内視鏡で見た写真
従来の拡大機能付き内視鏡で見た写真
(紫色色素で染色されている、約60倍)
最新の超拡大機能付き内視鏡で見た写真
最新の超拡大機能付き内視鏡で見た写真
(紫色色素で染色されている。白いスリット上の白い線が腺管開口部、約520倍) 

当院における特徴の一つとして、「チーム医療」が挙げられます。常に意思の疎通を行って、臓器別に内科外科と看護部が連携を取り合って治療に専念している点にあります。治療方針は常に全員で話し合いの場を持ち、患者さまに適切な治療法を選択しております(図2・3参照)。

内科ー外科カンファレンス風景
内科ー外科・病棟カンファレンス風景 図2

特に直腸がんに対する大腸外科グループ、消化器化学療法科、放射線治療部との連携治療があります。

本来、人工肛門を必要とする外科手術が適応となる直腸がんに対して、手術の前に化学療法と放射線治療を行うことで、劇的に腫瘍の縮小が期待できるケースが増えてきました。下部消化管内科では、治療に対する効果判定を内視鏡観察で行い、外科手術の時期を待つことのできる患者さんの評価を行っています。図1は、肛門部分に接した進行した直腸がんに対して、化学放射線治療を行った6週間〜8週間後に治療効果を判定するための直腸内視鏡検査を行なったところ、がんが完全に消失したケースです。当院では、より精密な効果判定を行うために画像強調内視鏡や拡大観察内視鏡画像による評価を追加し、精度の向上に努めています。近年、大腸外科グループ、消化器化学療法科、放射線治療部との連携により、手術を回避できる直腸がんの標準化に向けて研究を行っています(同内容は、大腸外科欄でもご紹介しています)。

図3
図3

当科では社会貢献事業として、市民公開講座などで大腸癌に関する啓蒙活動を行うと同時に、国内外における多数の医療関係者の方々への教育活動も現地に赴いたり、WEB機能を使って行っております。

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