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診療科・部門紹介
診療科・部門紹介

MEセンター

MEセンター

最終更新日 : 2025年5月14日

MEセンターとは|スタッフ紹介

MEセンターとは

小口 正彦
三谷 浩樹
MEセンター長
頭頸科部長

日々進化する医療のなかで、医療機器の操作・保守・点検等行う専門家が必要となってきており、2005年、大塚から有明に全面移転されるとともに臨床工学技士が採用となりました。

医療機器の専門家として病院全体の医療機器を管理し、安全かつ効率よく操作、保守・点検等を行っています。

業務内容

手術室業務

手術室では、年間8500件以上のがんの手術を行っており、内視鏡外科手術及びロボット支援下手術が、全手術件数の3分の1を占めています。

内視鏡外科手術では、最新の3D,4Kを用いた内視鏡装置のセッティングや周辺機器の連動確認、トラブル対応等を行っています。また、ロボット支援下手術では、現在4台体制で年間1000件以上の手術件数を誇っており、厳重な保守管理が必要とされるため、専門知識を要する臨床工学技士の役割はますます高まっています。

  • 内視鏡外科手術 内視鏡外科手術
    内視鏡外科手術
  • ナビゲーションシステム(整形外科)
  • 手術支援ロボット
  • 手術機器の点検 手術機器の点検
    手術機器の点検
  • 麻酔器点検

手術件数と内視鏡外科手術数の推移

ICU業務

集中治療室での業務は、専任の臨床工学技士が1名おり、呼吸機能、循環機能、代謝機能などに重篤な問題がある患者さんに対して装着する生体情報モニタ、血液浄化装置や人工呼吸器などの生命維持監視装置の準備や操作、管理を行い、医師をはじめ、看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・歯科医師及び歯科衛生士等の多職種とチーム医療を実施しています。

  • 多職種チームによる呼吸ケア 多職種チームによる呼吸ケア
    多職種チームによる呼吸ケア
  • ICU関連機器点検 ICU関連機器点検
    ICU関連機器点検
  • 血液浄化療法 血液浄化療法
    血液浄化療法
血液浄化療法の件数

2016年1月より日本血液浄化学会認定指定施設になりました。

ICUにおける臨床工学技士の役割も増えており、医療機器に最大限の効能を発揮させながら安全性を確保するために365日オンコール体制を確立しています。

当院では、MET(Medical Emergency Team:院内救急医療チーム)のメンバーとしても積極的に院内救急に介入しています。

<CART(Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy:腹水濾過濃縮再静注法)の現状>

腹水濾過濃縮再静注法とは、患者さんより採取した原腹水を、腹水濾過器に通してがん細胞、血球、細菌、フィブリン等の細胞成分を分離して取り除き、アルブミンやグロブリンなどの必要な成分を残した後に、腹水濃縮器で余分な水分と電解質を除去し、濃縮する。最終的にアルブミン、グロブリンなどのタンパク成分が豊富に含まれた濃縮液を静脈内に点滴投与する治療法です。

年度別実姉件数

 

  • 腹水処理の様子
    腹水処理の様子
  • 腹水処理の様子
    研究の様子

機器管理業務

644床を誇るがん専門病院のため、輸液・シリンジポンプやPCAポンプの保有台数が多いです。他にもAEDや除細動器など、院内にある様々な医療機器の保守点検等を行い、日々安全に使用できるように管理をしています。

当院には、病棟で医療機器に関するトラブルが発生した場合、すぐに臨床工学技士に相談できる体制があり、実際に現場に赴き対応をしています。

  • 機器管理業務機器管理業務

保有台数

人工呼吸器 13台
個人用透析装置 2台
多用途血液処理装置 2台
輸液ポンプ 354台
シリンジポンプ 141台
PCAポンプ 72台
除細動器 6台
AED 24台
ネブライザ 40台
セントラルモニタ 23台
ベッドサイドモニタ 123台
低圧持続吸引器 15台
経腸栄養用ポンプ 50台

機器管理実績

機器貸出 8939件
点検・保守 11018件
輸液ポンプ 6942件 7762件
シリンジポンプ 820件
PCAポンプ (小型シリンジポンプ) 695件 833件
PCAポンプ (アイ・フューザープラス) 138件
除細動器(定期・使用後) 11件
AED(月1回・使用後) 298件
病棟モニタ類(定期・日常) 421件
経腸栄養用ポンプ 309件
ネブライザ 194件
電気メス 45件
修理 261件

 

その他

研修会(MEセンター実施分)

血液浄化 2件
人工呼吸器 2件
除細動器 2件
モニタ関連 1件
その他 1件
合計 8件
  • 新規導入機器の勉強会
    新規導入機器の勉強会

業務増加に伴い臨床工学技士も増員し現在では12名となりました。女性の採用も多く、長く働きやすい環境作りを目指しています。また、医療機器の安全使用の為、新入職員・中途入職者・復職者への実施や、新規導入機器の研修、特定機能病院における研修、医療機器安全管理委員会主催の研修会も行っています。その他、院内勉強会講師、学会発表、資格取得等、積極的に行っています。

  • 臨床工学技士主催の勉強会
    臨床工学技士主催の勉強会

<学会発表実績>

2016年度
  • 第26回 日本臨床工学会 一般演題
  • 第7回 東京都臨床工学技士会定期総会 病院紹介
  • HOSPEXJapan2016 医療機器安全管理セミナー 講師
  • 第37回 日本アフェレシス学会学術大会 一般演題
2017年度
  • 第25回東京都臨床工学会 主要セッション 手術室業務 講師
  • HOSPEXJapan2017 医療機器安全管理セミナー 講師
  • 第15回日本臨床腫瘍学会学術集会 支持療法 一般演題
2018年度
  • 第26回東京都臨床工学会 主要セッション ME機器管理
  • 第28回日本臨床工学会 一般演題
  • 第39回日本アフェレシス学会学術大会  一般演題(口演、ポスター)
2019年度
  • 第27回東京都臨床工学会 主要セッション 手術室業務 
  • 第59回日本産婦人科内視鏡学会 メディカルスタッフセッション
  • 第40回日本アフェレシス学会学術大会 技術講習会
2020年度
  • 第31回日本臨床モニター学会総会 一般演題 手術室業務
  • 東京都緩和ケア研修会 講師
2021年度
  • 1st S-CLASセミナーwith Zero Complications+ 手術室における取り組み
  • 東京都緩和ケア研修会 講師
  • 見学会の様子
    第15回日本臨床腫瘍学会学術集会
  • 第39回 日本アフェレシス学会学術大会

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