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診療科・部門紹介
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形成外科

最終更新日 : 2023年4月4日

形成外科とは|診療科の実績乳房再建をお考えの方へスタッフ紹介がん研形成Academia別ウィンドウが開きます

形成外科とは

矢野 智之
矢野 智之
形成外科部長

形成外科は、身体外表の形状の変化や醜状を、外科的手技により機能的あるいは形態的にもとの状態に近づけることで、患者さんの社会復帰をサポートすることを目的とした診療科です。がん研有明病院では、各種腫瘍の切除により失ってしまった体の一部を、形成外科的な手技によりできるだけ元の状態に近づけるという努力を行っています。

診療内容

外科的手術により生じた欠損や機能の再建と手術後に生じた変形の修復、整容性の獲得、機能の回復

診療科の特徴

形成外科は、全ての外科系各科とチーム連携を行っています。腫瘍を切除するために生じた外科手術後の欠損や機能をマイクロサージャリーなどを用いた再建手術で機能再建、整容再建を行なっています。特に、四肢や頭頚部では、手術により腫瘍を取り除くことで、同時に皮膚や骨など体の形態そのものを失ってしまうことが少なくありません。神経や筋肉が腫瘍の切除範囲に含まれてしまう場合には、形態ばかりではなく重要な機能が失われてしまいます。「腕は残ったけれども物をつかむことができない」、「物を食べる機能は残ったけれども笑うことができない」など、日常の動作に甚大な支障が生じてしまいます。またリンパ節郭清後の手足のむくみは生活上の問題だけでなく、蜂窩織炎などのリスクも抱えることになります。

形成外科では、個々の患者さんの状況に応じて、可能な限り腫瘍切除と同時に、皮弁移植・血管柄付き骨移植・血管移植などの高度な治療技術を用いて形態を修復するとともに、神経移植・筋肉移植、リンパ管―静脈吻合術、リンパ節移植術などの先進的な手法を駆使して機能再建を目ざし、生活の質が少しでも保たれることを目標としています。

さらに当科の大きな特徴のひとつとして、乳腺外科との協力をもとに、乳がん切除で乳房を失ってしまった患者さんの乳房同時再建手術を行っています。

乳房再建をお考えの方へ(ダウンロードはこちら)PDF

これらの手術は他院で切除が行われた方の当院での再建だけの受診、また他院再建後の2次修正術にも積極的に対応しております。

トピックス

形成外科では患者さんへのわかりやすい情報発信の一環としてYouTubeページを開設しています。また新たに当院に皮膚腫瘍科が新しくできたことにより、体表の再建にも低侵襲ドナーによる薄い組織移植などを積極的に行なっています。また当院通院中の患者さんのQOL向上の一環として眼瞼下垂症の手術なども行なっております。気軽にお声掛けくださいませ。

リンク:がん研形成外科 YouTubeチャンネル

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