
核医学部
核医学部とは|検査の流れと気をつけていただくこと|診療実績|スタッフ紹介
核医学部とは
核医学部は放射性同位元素を用いる検査や治療を行う部門です。当院の核医学部門ではがんに関連した核医学検査および治療を行っています。主な検査は骨の病気を早期に見つける骨シンチグラフィ、がんの病期診断、転移・再発診断のためのFDG-PET/CTです。その他に、放射性同位元素の内用療法を行っています。
担当部長:小山 眞道
装置の紹介
PET/CT装置
GE Healthcare 社製
Omni Legend
Discovery M
Discovery IQ

SPECT装置
SIEMENS Healthcare 社製
Symbia Intevo
GE Healthcare 社製
NM/CT 870 DR

核医学検査とは
核医学検査とは、目的とする臓器の代謝と同じ代謝経路をとる薬剤に、放射性同位元素を標識したものを体内に投与し、放出される放射線を検出することで体内分布を測定する検査です。放射性同位元素の種類によってPositron emission tomography (PET)検査とSingle photon emission computed tomography (SPECT)検査に分かれます。
PET検査
がん診療に代表されるPET検査は、ブドウ糖に18Fを標識した18F-FDGを用いたFDG-PET検査が最も多く行われています。FDGは正常組織よりがん細胞の方がより多く集まることからがんや炎症などの病変を画像化することができます。

骨シンチグラフィ検査
骨の代謝の状況を画像化する検査です。当院で最も多いSPECT検査が骨シンチグラフィです。薬剤はリン酸塩によく似た形のビス(ジ)フォスフォネートにガンマ線を出す放射性同位元素をつけたものです。ビスフォスフォネートは骨が盛んに作られている部分に集まる性質を利用して骨転移などの病変を画像化することができます。

乳がんセンチネルリンパ節の検出
乳がんの手術当日または前日に行われる検査です。乳房から注射された薬剤がリンパ節に取り込まれる様子を画像化することができます。

内用療法
投与(静注、経口)した放射性同位元素によって体内から照射する放射線治療です。当院では、骨転移のある去勢抵抗性前立腺がん治療(塩化ラジウムRa-223)、甲状腺がんに対する術後の甲状腺アブレーション、神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種療法を実施しています。