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診療科・部門紹介
診療科・部門紹介

検体検査部・生理検査部

検体検査部・生理検査部

最終更新日 : 2020年9月24日

検体検査部・生理検査部とは|診療科の特徴と実績|スタッフ紹介

臨床検査室の国際規格(ISO15189)と精度保証

ISO15189の規格は患者の診療に不可欠な医療情報を提供する臨床検査室の品質の向上と臨床検査室の実力を認定するもので患者さんに安心・安全で質の高い医療を提供するためには、質が担保された臨床検査データの存在が必要不可欠です。がん研有明病院 臨床検査センターは2015年3月に臨床検査室の国際規格ISO15189 2012年度版「臨床検査室―品質と能力に関する要求事項」の認定を取得し、2019年3月に認定を更新しました。また、良質な検査データ提供のため各種学術団体が実施する外部精度管理調査に参加し継続的な評価を受け、改善を行っております。臨床検査センター、臨床病理センター全ての部門でISO15189の認定取得を維持しております。

SO15189規格 認定証

  • 日本医師会臨床検査精度管理調査
  • 日本臨床衛生検査技師会精度管理調査
  • 東京都臨床衛生検査技師会精度管理調査
  • アメリカ病理医会CAPサーベイ
  • 東京都衛生検査所精度管理調査リファレンスラボ受託

診療内容

検体検査・生理検査・外来採血業務

I. 臨床検査センター検体検査・生理検査部紹介

血液検査

血算検査は血液中の成分を算定し、貧血、炎症など様々な疾患の病態解析、経過観察、治療効果判定に役立つ検査を行っています。また、細胞形態異常の有無を顕微鏡で確認しています。好中球数、血小板数は化学療法施行の可否を決める指標の一つとなるため、外来化学療法センター(ATC)での治療前検査においては、特に迅速な結果報告を心がけています。

凝固検査は出血があった時に止血する働きの凝固と、反対に余分な血栓を溶かす線溶があり、この凝固と線溶のバランスを調べています。がんに併発しやすい血栓、肝臓の状態、抗凝固薬の効果判定の指標としても有用な検査です。

免疫生化学検査

免疫検査は腫瘍マーカーを中心に感染症、内分泌系ホルモンなど病態判定、経過観察に必要な多数の項目を院内で測定することにより診療前報告を可能にしています。最新の検査装置とシステムを導入し効果的な活用により、迅速かつ精度の高い検査を実現しています。

生化学検査は通常の蛋白質、脂質、電解質、肝機能、腎機能、心機能等の治療経過判定に欠かせない項目を迅速に測定する傍ら、生命に関わるような重大な異常値が出た場合、直ちに主治医に連絡する体制(パニック値報告)と、継続的異常値をメールにて担当医に連絡する体制(ベストケア報告)を長年継続しています。また、結果報告値に共用基準範囲を早くから導入し、データの共有化は他施設との連携、治験業務にも大きな役割を果たしています。

免疫生化学検査用の採血管は全て高速凝固促進剤入り採血管を使用し、迅速化と採血量の少量化に努めております。

細菌検査

細菌検査室では、患者様から採取された様々な検査材料(尿、便、喀痰、膿、体液など)の中に、感染症の原因となる細菌や真菌がいるかを見つけ出し、その菌名を特定します。そして、これらの病原菌に有効な抗菌薬を選択する、薬剤感受性検査を実施しています。また、薬剤の効きづらい耐性菌の検出や、インフルエンザ抗原などの迅速診断検査も行っています。さらに、病院感染対策室の中核メンバーとして、院内の感染対策活動にも取り組んでいます。

  • 塗抹検査
    検査材料を染色し、顕微鏡で観察し、細菌の存在や炎症・感染の有無を把握することができます。
    細菌の種類によっては形態から原因菌を推定し、抗菌薬を選択する判断材料にもなります。
  • 培養検査・同定検査
    検査材料中に存在する細菌は、培地で増殖し、肉眼で観察可能なコロニー(集落)を形成します。
    このコロニーから様々な検査をし、どの様な細菌か特定します。
  • 血液培養
    血液中に感染を引き起こす細菌や真菌がいるかを調べる検査です。
  • 薬剤感受性検査
    病原菌に対し、いずれの抗菌薬が有効に使用できるのか検査します。
    有効な抗菌薬を調べることで、より適切な抗菌薬の選択が可能になります。
  • 抗酸菌遺伝子検査
    検体からDNAを抽出し、PCR法によって目的遺伝子を増幅して検出する検査です。
  • 迅速診断検査
    インフルエンザウイルス抗原検査やC. difficileトキシン検査などを短時間(5分〜30分)で検査します。

一般検査

一般検査では主に痛みを伴わずに採取できる尿や便を用いて、精度の高いスクリーニング(病気かどうかのふるい分け)検査を行っています。

尿は全身を循環した血液が腎臓でろ過され膀胱に溜まり排出されたものです。尿検査ではからだの状態、主に腎臓・膀胱の病態を知ることができます。

尿定性検査は試験紙を用いて蛋白、糖、潜血などのおおまかな量を調べます。

尿沈渣検査は尿中にある細胞や成分を集め、顕微鏡で観察し種類や数を調べます。

便潜血検査は便のヘモグロビンを検査することで、腸の中で出血があるかを調べることができます。この検査は特に大腸癌の診断に役立ちますが、採取方法が検査結果に影響しますので、正しく便をとることが非常に大切です。

髄液検査は脳と脊髄を衝撃などから守るために周囲を満たしている髄液の成分検査と、顕微鏡による細胞検査を行っています。髄液検査は中枢神経の感染や炎症、悪性腫瘍の有無などの判定に役立ち、迅速に行う必要があります。

生理検査

患者さんの高齢化および手術件数増加に伴い、循環器疾患関連検査の必要性が高まり、総合診療部との連携のもと、生理検査室を大幅に拡充しています。

安静時心電図検査 (検査時間約5分)
検査方法 : 胸・手首・足首に電極を装着して測定します。
検査目的 : 不整脈・狭心症・心筋梗塞・心筋症・電解質代謝異常などが分かります。

負荷心電図検査 (検査時間約20分)
検査方法 : 3分間の歩行運動前後で心電図を測定します。
検査目的 : 運動して心臓に負担をかけることで、潜在的な狭心症や不整脈などを見つけることが出来ます。治療前の心機能評価のために行います。

肺機能検査 (検査時間約15分)
検査方法 : ホースを口にくわえて、鼻をクリップで押さえます。口で大きく息を吸ったり吐いたりして測定する検査です。
検査目的 : 肺の膨らみやすさ、気道の息の通りやすさなどが分かります。喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・間質性肺疾患など肺の疾患が疑われる場合や、手術前の呼吸機能評価のために行います。

採血・採尿・採便検査

外来採血室では、臨床検査技師(一部看護師)が採血を担当しております。臨床検査技師が採血から検査までを一貫して担当することで、より迅速で正確な検査の実現を目指しています。当院の「採血・採尿受付」は1階、2階になります。

受付時間(採血採尿)8:15〜17:00(1階16:00)
8:15より早く来院された方は、番号札をおとりになり
お待ち下さい。時間になりましたら、番号札順に受付を開始いたします。

ATC 8:00 採血のご案内
当院ではATC治療に予約の患者さまを対象に2階採血にて8:00〜8:15に採血を行っています。

<採尿時の注意>

  • 特に医師から指示がない場合は最初と最後の尿をのぞいた中間尿を採取して下さい。
  • 生理中は主治医、医療スタッフにお知らせ下さい。
  • 今すぐに尿が出ないときは、甘くない水分を摂取し30分ほど待つと採尿できることがあります。
  • 採尿したカップの上にトイレットペーパーをかぶせないで下さい。

<採便採取時の注意>

  • 採便容器に同封の「正しい便のとりかた」をよく読んで採取して下さい。
  • 採便後はすぐに提出してください。当日お持ちになれない場合は採便日を含めて3日間以内であれば冷蔵庫に入れて保存して下さい。
  • 採便量は多すぎても少なすぎても検査できません。
  • 容器の中の液は保存液なので抜かないで下さい。
@ラベルに氏名、採便日等を記入
A便の表面を4〜5か所軽くこする。
Bとる量はこれぐらい。
Cキャップに差し込みしっかり回して締める。

II. 臨床検査センター検体検査部・生理検査部業務実績

III. 「共用基準範囲」について

従来検査の基準値は病院ごとに異なっていたため、異なった病院同士の検査値を直接比較できないという問題がありました。

そこで、日本全国「いつ、どこで臨床検査が実施されようとも」信頼性が高く、比較可能な検査結果が得られるよう、臨床検査の標準化活動が進められました。その結果、2013年に日本臨床検査標準協議会(JCCLS)より臨床検査標準化の詳細と利用の手引きが発表されました。

そして、一般的な血液検査項目に関して、病院間で共通して使用することが可能な、共用基準範囲が検査関連の諸学会、団体の協力を得て設定されました。

当院検体検査部では、一般的な血液検査項目は、トレーサビリティが確保された標準化法対応試薬で測定しています。またISO15189認定の継続取得は検査値の精度保証、向上が十分に担保されていますので、共用基準範囲を採用しております。

検査部基準値一覧

IV. 業績紹介 2020年3月現在

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