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診療科・部門紹介
診療科・部門紹介

集中治療部

集中治療部

最終更新日 : 2019年5月27日

はじめに|診療体制|スタッフ紹介施設認定等その他

診療体制

■ 施設の概要

ベッド数約686床のがん専門病院の中にある10床のICU(特定集中治療管理料 3)です。救急科と集中治療の専門医資格を併せ持つ集中治療部の医師2名が専従して麻酔科と消化器外科の医師が専任する体制とし済生会中央病院の救急診療科医師(非常勤)、36名の専従看護師、専任臨床工学技士、管理栄養士、兼任薬剤師、兼任理学療法士、歯科医師及び歯科衛生士等の多職種で構成するチームによる安全で質の高い医療を提供する努力に務めています。

(多職種カンファレンス)
多職種カンファレンス

特徴

食道外科、肝胆膵外科、頭頸科などの術後入室が多くを占める外科系ICUですが、2015年8月から集中治療部の医師を主軸とする院内救急医療チーム(Medical Emergency Team,MET)を立ち上げたことで院内救急等での緊急入室も増加しています。主疾患の管理は各診療科の主治医チームが行うOpen ICUですが病態に応じて2名のICU専従医師が治療方針の策定やベッドサイド処置、人工呼吸器の設定や管理、腎代替療法に参加して最善の治療を提供する努力に務めると共に多職種による早期離床・リハビテーションも実践しています。尚、当院では脳血管疾患や循環器疾患等に対する専門的な治療は自院だけで完遂することが出来ないため済生会中央病院や昭和大学江東豊洲病院等との病院連携で最善の治療を提供する体制としています。

(早期離床・リハビリテーション)
(早期離床・リハビリテーション)

診療実績

昨年度(2018/4/1〜2019/3/31)は入室患者数1,051人,平均在室日数2.9日,平均稼働率87.4%でした。院内に透析室がないため腎代替療法が必要となった場合は全例をICUで治療していることも特徴で主治医チームとICU専従医師で治療方針を協議・決定して専任臨床工学技士が実務を担当しています。

(入室患者数の動向)

(入室患者数の動向)

平均在室 3.7日  3.3日 3.3日 3.1日 2.8日 2.9日
稼働率 106.0% 100.6%  85.4% 107.6% 107.8% 87.4%

*2013/4〜2014/8までは8床,2014/9以降は10床での運用。

 

(腎代替療法)
(腎代替療法)

院内救急医療チーム(Medical Emergency Team,MET)の紹介

2015年8月に現場からの要請に応えて立ち上げた院内救急医療チーム(Medical Emergency Team,以下MET)の活動も紹介させて頂きます。救急科と集中治療の専門医資格を併せ持つ集中治療部の医師2名とICU看護師、ICU専任臨床工学技士で構成するチームで、活動目的を@危機の発生を未然に防止しあるいは危機が発生した場合の被害を軽減する、A院内急変が発生した部署における業務の中断を最小限にする、として発足から3年8ヶ月で合計1,147件の要請に対応しました。対応した事案の区分は入院患者809件,外来患者326件、職員12件で要請者は医師956件、看護師168件、その他23件で要請理由は心停止9件、中枢神経系132件、呼吸器系196件、循環器系249件、泌尿器系90件、その他(治療方針の相談や手技の依頼等)471件でした。要請場所は病棟767件、外来253件、手術室19件、検査室82件、その他26件で対応後の収容先はICU入室419件、一般病棟管理508件、帰宅67件、転院153件でした。METをはじめる前は増加傾向にあった全館放送で手隙の職員招集を必要とする院内救急の発症は減少する傾向にあり関連各所との連携も円滑になってきていることからも当院で治療を受けて頂く方々に安全で質の高い医療をチームで提供することに対して一定の役割を果たすようになってきていると考えております。しかしながら,様々な変化が組織文化に定着するには少なくとも5〜10年は必要と言われており,まつたけ(巻き込み,繋がり,助け合い)の精神で当院職員がお互いに助け合う組織文化を醸成する一助になることも願いながらこれからも活動を続けていく所存です。

(MET活動状況)
(MET活動状況)

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