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診療科・部門紹介
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泌尿器科

泌尿器科
最終更新日 : 2022年3月11日

診療科の特徴|診療実績|スタッフ紹介業績紹介

診療実績

【2015-2021年 主要手術数】
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
腎摘除術
(開腹/腹腔鏡/腹腔鏡下小切開)
40
(15/18/7)
32
(10/15/7)
28
(14/10/4)
40
(11/27/2)
28
(8/18/2)
24
(6/17/1)
17
(3/13/1)
腎部分切除術
(開腹/腹腔鏡/腹腔鏡下小切開)
63
(2/10/51)
57
(4/7/46)
51
(3/16/32)
51
(7/15/29)
53
(9/3/41)
20
(4/2/14)
9
(0/1/8)
ロボット支援腎部分切除術 0 0 0 0 10 34 50
腎尿管全摘術
(開腹/腹腔鏡/腹腔鏡下小切開)
48
(30/15/3)
42
(24/15/3)
40
(17/16/7)
35
(21/14/0)
43
(29/13/1)
39
(18/19/2)
41
(13/28/0)
経尿道的膀胱腫瘍切除術 255 263 253 222 274 233 236
膀胱全摘除術
(開腹/腹腔鏡/腹腔鏡下小切開)
51
(44/7/0)
57
(54/3/0)
46
(37/9/0)
46
(39/7/0)
35
(29/6/0)
11
(7/3/1)
3
(1/1/1)
ロボット支援膀胱全摘除術 0 0 0 0 24 46 64
前立腺全摘除術
(開腹/腹腔鏡下小切開)
43
(43/0)
61
(50/11)
32
(18/14)
15
(4/11)
3
(0/3)
4
(0/4)
2
(1/1)
ロボット支援前立腺全摘除術 100 107 143 144 144 135 141
高位精巣摘除術 21 20 14 12 10 14 11

がん研病院における主な泌尿器がんの年次別症例数の推移

図1 がん研病院における主な泌尿器癌の年次別症例数の推移
>図1 がん研病院における主な泌尿器癌の年次別症例数の推移

膀胱がん

早期がんには内視鏡的手術と膀胱内注入療法を施行し、浸潤がんには膀胱全摘術を原則として行っています。
全摘後の尿路変向法としては新膀胱造設もしくは回腸導管法が原則ですが、いずれにするかは患者さんの意向も尊重しています。

(膀胱全摘施行例におけるがん特異的生存率)
  5年生存割合 10年生存割合
病期pT1pN0 95% 94%
病期pT2pN0 82% 82%
病期pT3pN0 76% 76%
病期pT1-4 pN+ 51% 48%

pT1: 粘膜上皮下結合織に浸潤する腫瘍
pT2: 筋層に浸潤する腫瘍
pT3: 膀胱周囲組織に浸潤する腫瘍
pT4: 周囲臓器等に浸潤する腫瘍(前立腺間質、精嚢、子宮、骨盤壁等)
pN0: リンパ節転移を認めない
pN+: 所属リンパ節に転移を認める

腎盂尿管がん

腎尿管全摘除が治療の主となります。進行がんでは手術前後の化学療法により治療成績の向上を目指しています。

腎盂尿管がんの治療成績

(膀胱全摘施行例におけるがん特異的生存率)
  5年生存割合 10年生存割合
病期pT<1 94% 89%
病期pT1 89% 89%
病期pT2 80% 80%
病期pT3 64% 50%
pN+(リンパ節転移) 28% 28%

pT<1: 乳頭状非浸潤癌(pTa) または 上皮内癌(pTis)
pT1: 粘膜上皮下結合織に浸潤する腫瘍
pT2: 筋層に浸潤する腫瘍
pT3: (腎盂)筋層をこえて腎盂周囲脂肪組織または腎実質に浸潤する腫瘍
    (尿管) 筋層をこえて尿管周囲脂肪組織に浸潤する腫瘍
pN+: 所属リンパ節に転移を認める

※術前化学療法を施行した症例を含んでいます

前立腺がん

早期がんには手術、放射線治療(小線源か外照射もしくは両者の併用)もしくは無治療経過観察(PSA監視療法)を施行し、局所進行がんには手術か外照射のいずれかに一時的ホルモン治療を加えた併用療法を施行しています。
手術と放射線の選択には患者さんの意向も考慮しますが、最近では早期がんや限局がんの増加に伴い手術と強度変調放射線治療(IMRT)を行う患者さんが増える傾向にあります。

前立腺がんの治療成績

(病期によるがん特異的生存率)
  症状数 5年生存割合 10年生存割合
病期(Stage) B 3953人 99.7% 98.9%
病期(Stage) C 1234人 98.3% 94.0%
病期(Stage) D 664人 73.4% 61.0%
(前立腺全摘除施行例におけるがん特異的生存率)
  10年生存割合
病期(Stage) B 99.2%
病期(Stage) C 98.1%

病期B: 限局がん (がんが前立腺の中におさまっている)
病期C: がんが前立腺を超えて周囲脂肪組織・精嚢・膀胱頚部に浸潤している
病期D: がんがリンパ節や骨、肺、肝などの遠隔臓器に転移している

前立腺がん年次別ステージ別条例数の推移
前立腺がん年次別初期治療法別症例数の推移

腎がん

小さな(T1a, <4cm)早期がんには腎部分切除術を、局所進行がんには根治的腎摘術をそして進行がんには免疫療法もしくは分子標的治療を主体に治療を行っています。手術の大半は低侵襲手術で行います。図6に過去20年間のT1a腎がんに対するそれぞれの手術件数の推移を示しますが、最近5年間では腎部分切除術が約80%と多くを占めています。

図6:cT1a腎癌 術式別症例数の年次推移 (CIH;1994-2017)
図6:cT1a腎癌 術式別症例数の年次推移 (CIH;1994-2017)

腎がんの治療成績

(病期によるがん特異的生存率)
  5年生存割合 10年生存割合
病期 pT1 99% 97%
病期 pT2 97% 92%
病期 pT3 82% 75%

pT1: 最大径が7cm以下で、腎に限局する腫瘍
pT2: 最大径が7cmをこえ、腎に限局する腫瘍
pT3: 主静脈または腎周囲組織に進展するが、同側の副腎への進展がなくGerota筋膜をこえない腫瘍

精巣がん(性腺外胚細胞腫瘍を含む)

転移のないステージⅠには精巣摘除術のみで追加治療せず厳重経過観察を行い、希望があれば補助療法を行います。ステージⅡ,Ⅲの転移例にはまず化学療法を3〜4コース行い、残存腫瘍があれば可及的切除を行います。

5年生存率

ステージⅠは100%、Ⅱは90%、Ⅲは70%です。『図9』にはステージⅡとⅢをまとめ、国際胚細胞腫瘍のリスク分類別にみた生存率曲線を示します。

図8:精巣腫瘍ステージ別全生存率曲線
(CIH:1994-2017)
図8:精巣腫瘍ステージ別全生存率曲線
図9:精巣腫瘍進行転移例
IGCCCリスク分類別全生存率曲線
(CIH:1994-2017)
図9:精巣腫瘍進行転移例

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