診療科・部門紹介
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緩和治療科

緩和治療科

最終更新日 : 2023年6月28日

緩和治療科とは|診療実績スタッフ紹介

理念

心身の苦痛緩和を必要とする患者さんに、専門的な緩和治療を多角的かつ集中して行い、患者さん一人ひとりがその人らしさを大切にした生活ができるよう支援します。

緩和治療とは

松本 禎久 

松本 禎久
緩和ケアセンター長
緩和治療科部長

がんの治療には、手術療法、化学療法、放射線療法などの抗腫瘍治療のほかに、がんに伴うからだやこころの苦痛を和らげる緩和治療・ケアがあります。当院では、痛みなどのからだの苦痛や不安、抑うつなどのこころの苦痛の治療を専門とする緩和治療医、腫瘍精神医、薬剤師、認定看護師などが一丸となりチーム医療で対応します。

緩和治療外来、がん治療支援緩和ケアチームについて

緩和治療におけるケアや治療の提供の場は、

  • 外来化学療法などがん治療やがんに伴う苦痛に対応する「緩和治療科外来」
  • 手術や化学療法、感染など、がん治療を行なっている科に入院した時、緩和治療科医を含めた多職種で苦痛に対応する「がん治療支援緩和ケアチーム」
  • 強い苦痛に緩和治療科が主導となって、集中的な治療・ケアを行う「緩和治療病棟」

から成り立っています。

緩和治療科外来

日常生活をスムーズに送れるよう、がんに伴う痛みや治療による副作用など、主治医と連携を図りつつ、苦痛の原因を調べながら、症状の緩和を行います。なお、当科外来のみの通院は原則として行なっておりません。現在治療中の当該科、診療機関の診療を引き続きお願いします。 

受診までの流れ

  1. 当院に通院中の方
    治療中になんらかの症状が出現し、患者さんの希望もしくは主治医により、症状緩和が 必要な状況と判断された場合、主治医からの依頼をもって並診をさせていただきます。
  2. 他医療機関に通院中の方
    1. 診療予約室(03-3570-0541)にご連絡ください。「緩和治療科初診枠」を予約させていただきます。
    2. 受診の際は下記の「必要なもの」をご参照のうえ、必要な書類、資料を持参願います(予めFAXをお願いすることもあります)。
      • 主治医からの「診療情報提供書」と画像CD-ROM、検査データ資料

※詳しくは当院ホームページ「初めて受診される方」をご参照ください

必要なもの

  1. 主治医からの「診療情報提供書」と画像CD-ROM、検査データ資料

外来日

午前
午後

入院までの流れ

所定の「緩和治療病棟申込用紙」に各種事項の記入をお願いします。毎週開催される入退棟検討会で、医療的に入院が必要と判断され、患者さん・ご家族の希望があった時に入院待機していただきます。その後、病床が空き次第入院になります。

  1. 外来通院中の方、院外の方

    緩和治療科外来スタッフから緩和治療病棟申込用紙が初診時に渡されます。現在入院の必要がない状況でも将来に備えて用紙に記載していただくことも可能です。用紙提出後は、定期的に緩和治療科外来を受診し、状態を把握させていただいています。

  2. 緩和治療病棟以外の病棟で入院中の方

    緩和治療病棟担当スタッフがご入院中の病棟で面談させていただきます。その際、緩和治療病棟申し込み用紙をお渡しいたします。

入院期間について

緩和治療病棟に入院後、苦痛症状が緩和された場合には退院となります。この際ご自宅での療養に備えて、訪問診療・訪問看護の体制づくりを地域連携室とともにお手伝いいたします。

緊急時の対応

病室に限りがあるため緩和治療病棟に入院歴のない患者様は緊急入院ができません。そのため、原則として緊急入院に対応できる地域の病院を確保されるよう、お勧めしています。主治医から依頼を受けた地域連携室のスタッフが地域の緊急対応医療機関を紹介いたします。

緩和治療病棟(Palliative Care Unit; PCU:12東病棟)

緩和治療病棟では、苦痛を和らげる治療・ケアを専門的に行います。苦痛の軽減が図られれば、医療連携部のスタッフとともに外来や地域医療への円滑な移行を支援する、いわゆる「急性期型緩和治療病棟」としての機能を担っています。

  • デイルーム
    デイルームでは定期的にボランティアによるコンサートなどを開催しています
    (撮影時は、ハロウィン飾り)
  • 個室
    患者さん、ご家族のプライバシーを保ちつつ、ゆっくりと過ごせるよう全室個室としました。
    床面は木目調のリノリウムを採用することで、衛生面に配慮しています。

ご面会について

※ 新型コロナウイルス対策として、現在面会の制限をさせていただいております。1日のご面会は、同時に4名まで。お時間は、14時〜20時の間とさせていただいております。 (状況によって変更しますので、入院時にお問い合わせください)

料金について

緩和治療病棟では1日当たりの入院費用が決められており、保険が適応されます。実際に負担する入院料は、加入されている健康保険の負担割合によって異なります。また、差額ベッド代(1日33,600円)を要する病床もあり、詳しくは医事課(入院担当)にお問い合わせください。

ペットとの面会について

ペット(犬、猫)の室内の面会も可能です。 一部制約がありますので、詳細については緩和治療科スタッフにお問い合わせください。

緩和治療病棟のご案内(動画)

がん治療支援緩和ケアチーム

手術や化学療法などの治療で入院中に苦痛症状が強くなった時、身体症状緩和医師、腫瘍精神科医、専門看護師、薬剤師、栄養士のチーム体制で各科病棟に往診し、症状緩和にあたらせていただきます。以下のリンクを参照ください。     

「痛みとうまく付き合いあなたらしく過ごすために」

痛みで困っていることはありませんか。

「がんの痛みについて」「がんの痛みを和らげるお薬と生活の工夫について」「早期からの緩和治療・ケアと緩和ケア病棟」に関する内容になっています。痛みとうまく付き合うために知っておいていただきたいことを説明しています。

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