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診療科・部門紹介
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呼吸器センター

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最終更新日 : 2018年8月3日

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胸腔鏡手術とは

  • 基本的には3〜4つの小さな穴(ポート)から手術を開始します。
  • 下図のごとく、体の横に7mm、7mm、 1.5cm、 3〜4cmの4つの小さな傷がつきます。
  • 一つのポートから内視鏡を挿入してテレビモニターに写し、それを見ながら手術をおこないます。
  • 残りの2〜3カ所のポートから手術器具を挿入して手術を行います。
  • 胸の中には手が入らない手術(開胸器など使用しない)ということになります。

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胸腔鏡手術の普及

1990年代から一部の肺がんに対して胸腔鏡下手術が導入されました。胸腔とは、左右の肺が収まっている空間のことを言います。胸腔鏡下手術とは径5〜10mmの内視鏡をその胸腔内に挿入し、テレビモニターの画面に映し出された胸の中を見ながら進める手術です。自然気胸や良性肺腫瘍から始まり、近年では光学機器の発達とCTで発見される早期の肺がんが増えたこと、手術手技が確立してきたことから、肺がんに対する胸腔鏡下手術は全国で普及しています。胸腔鏡下手術と開胸手術の違いは、手術の操作方法の違いであり、肺がんに対する標準的な外科治療である肺葉切除とリンパ節郭清を行うという点は同じですが、それなりの工夫が必要になります。

当院では肺がんの標準手術(肺葉切除+リンパ節郭清)の80%が胸腔鏡手術になっています。

当院の胸腔鏡手術の適応

  • 肺部分切除、肺区域切除が可能な肺病変・縦隔腫瘍(大きい場合は適応外)の大半
  • リンパ節腫大を伴わない臨床病期T期(3cm以上の充実性腫瘍は要検討)の症例の大半

胸腔鏡手術のメリットとデメリット(開胸手術との比較)

*メリット
  • 傷が小さく, 痛みが軽いため, 術後の回復が早い.
  • 胸の筋肉を切る範囲が小さいため, 呼吸機能の損失が抑えられる.
  • 全体として出血量は少ない. 
*デメリット
  • サイズの大きな肺癌や, リンパ節腫大を伴う肺癌(U期〜)には不向き.
  • 予想外の出血への対応は、開胸手術よりも適切な対応が必要(開胸移行もあり)
*当院の出血による開胸への移行率
 0.27%(2/743例)(部分切除を除いて)
(2008-2015年)

肺腺がんの割面写真と選択される術式

胸腔鏡手術の実際(手術動画)

ご注意:実際の手術映像を掲載していますので、気分の悪くなる可能性がある方はお気を付けください。

当院の胸腔鏡手術の特徴

  • 完全鏡視下手術(術者・助手の全員がモニター画面を見ながら行う)です。全員が拡大された共通の画面を見ながら手術が安全に行えます。
  • 従来から行ってきました開胸手術と同じコンセプトで手術を行っています。肺癌手術において大切な手術手技であるリンパ節郭清(転移の可能性のあるリンパ節をまとめて切除すること)においては、開胸と同じようにハサミを用いて鋭的な切離操作も行っています(手術手技に関しては、その施設によって色々な考え方があります)。

実際に郭清した組織(別な症例ですが)

これがビデオでご覧いただいた右上縦隔の郭清(肺切除のあとに行った郭清です)組織です。開胸であっても胸腔鏡であっても同じような形をしています。この2例とも、転移をきたしうるリンパ節の被膜に損壊がありませんでした。 いつもこのような郭清ができるように心掛けています。

右上葉肺癌に対して上葉切除後に施行した右上縦隔の郭清組織

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