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診療科・部門紹介
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婦人科

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最終更新日 : 2021年5月26日

婦人科とは子宮がんに関する情報(がん診療・治療・特徴)卵巣がんに関する情報(がん診療・治療・特徴)|診療実績|スタッフ紹介

診療実績

子宮頸がんの治療数

子宮頸がん進行期別治療法内訳

進行期 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
IA1 21 29 41 30 18 13 22 12 16 32 38
IA2 0 2 1 3 2 2 1 3 5 2 3
IA(亜分類不明) 0 0 3 2 4 13 1 4 0 1 1
IB1 34 53 52 53 40 69 47 52 76 76 46
IB2 19 12 10 15 17 23 13 13 24 12 11
IIA 17 14 12 6 6 8 11 9 10 11 9
IIB 15 17 19 28 18 16 25 25 32 23 26
IIIA 3 3 2 1 4 1 3 0 0 1 2
IIIB 22 15 15 9 4 9 13 19 9 32 10
IVA 0 0 1 2 0 2 6 0 2 1 2
IVB 8 11 13 10 20 19 13 18 14 9 16
合計 139 156 169 159 133 175 155 155 188 200 164

2020年子宮頸部上皮内病変最終手術療法内訳

全治療数:149例
円錐切除術:98例
腹腔鏡下準広汎・拡大単純子宮全摘術:30例
ロボット補助下準広汎・拡大単純子宮全摘術手術:21例

2020年子宮頸がん進行期別治療法内訳

手術 放射線のみ 放射線化学療法 化学療法のみ
IA期 38 0 0 0
IB期 55 0 2 0
II期 28 1 6 0
V・W期 4 3 15 8

2020年子宮頸がん最終手術療法内訳

円錐切除術 準広汎・拡大単純子宮全摘術 広汎子宮頸部摘出術 広汎子宮全摘術
経膣手術 13 0 0 0
開腹手術 0 16 1 56
腹腔鏡手術 0 11 6 19
ロボット支援下手術 0 3 0 0

子宮体がんの治療数

子宮体がん臨床進行期別頻度

進行期 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
IA 99 97 96 129 139 142 163 165 177
IB 20 18 12 22 31 27 37 27 25
II 16 19 13 11 13 16 10 18 9
IIIA 2 7 6 6 12 8 8 5 7
IIIB 3 0 1 5 0 5 5 2 3
IIIC1 6 9 13 7 6 10 5 8 7
IIIC2 6 4 7 13 8 6 10 13 9
IIIC分類不能 0 0 0 0 0 0 0 0 6
IVA 1 0 0 0 0 0 1 4 1
IVB 13 15 9 11 10 18 8 17 9
肉腫 3 10 9 16 12 10 8 7 3
合計 169 179 166 220 231 258 255 266 256

2020年子宮体癌の進行期別治療法

進行期 症例数 手術 手術& 
化療
手術& 
放射線
放射線 
のみ
化療のみ CCRT MPA 腹腔鏡 ロボット
手術
TA 177 139 34 0 1 0 0 2 64 66
TB 25 5 20 0 0 0 0 0 8 1
U 9 4 5 0 0 0 0 0 1 0
VA 7 1 6 0 0 0 0 0 1 0
VB 3 1 2 0 0 0 0 0 0 0
VC1 7 2 4 1 0 0 0 0 0 0
VC2 9 0 9 0 0 0 0 0 0 0
VC分類不能 6 0 6 0 0 0 0 0 1 0
WA 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0
WB 9 4 4 1 0 0 0 0 0 0
肉腫 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 256 159 91 2 1 0 0 2 75 67

卵巣がんの治療数

卵巣がん・卵管がん・腹膜がんの症例数

西暦20- 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
良性腫瘍           91 107 110 107 72 76
境界悪性 20 26 25 9 20 15 36 30 33 27 26
卵巣癌  I期 27 39 31 40 49 58 60 60 40 54 73
II期 13 13 10 14 8 8 6 6 9 10 6
III期 29 32 29 32 40 38 49 38 42 64 40
IV期 6 8 7 14 12 21 19 15 23 40 16
卵管癌 6 5 8 10 7 9. 10 8 9 6 6
腹膜癌 0 0 13 3 6 3 8 17 8 9 6
再発癌 - - - - - 13 10 4 8 11 7
転移性癌 - - - - - 8 7 8 4 10 7
合計 101 123 123 122 142 173 205 185 176 231 187

2020年 卵巣癌、卵管癌、腹膜癌 手術件数

術式 件数(重複あり)
試験開腹術/審査腹腔鏡 32
基本術式
(子宮全摘術、両側附属器摘出術、大網切除術)
68
基本術式+リンパ節郭清 39
基本術式+他臓器合併切除
大腸、小腸、横隔膜、脾臓、膀胱、尿管、腹膜等
46
合計 185
家族性乳癌に対する予防的附属器切除 33

子宮頸がん・体がん・卵巣がんの治療成績(生存率)

1.子宮頸がん

子宮頸がんの進行期がI期、II期の場合、手術可能であれば手術を受ける方が多くいます(50歳未満の場合、卵巣の温存が可能な手術を選ぶ方が特に多い)。さて、手術の結果としてリンパ節転移が陽性ですと、術後の再発が心配なため、術後に全骨盤照射(放射線治療)をすることが、現状では一般的とされています(がん研も1989年以前ではそうでした)。しかし、私たちが一生懸命に手術した部位(骨盤)に放射線をかけると、残された骨盤内臓器には二重の負荷がかかること(結果として、排尿の異常が増加し、腸閉塞の危険も増える)、折角残した卵巣機能も失われること、両下肢のリンパ浮腫が増悪する等のマイナス面が心配でした。

一方では、子宮頸がんもシスプラチンなどの抗がん剤に反応することが判ってきたため、がん研では、1989年より手術後の放射線治療は全てやめて抗がん剤による化学療法に切り替えたのです。子宮頸がんリンパ節転移陽性例において、術後放射線治療をしていた1989年より前の5年生存率は60%位でした(一般的には50%位です)。ところが、化学療法に変えた1989年以降は80%をこえていて明らかに優れています。私たちはこの結果を得て、現在もこの治療方針を堅持し、その正しさを訴えています。(リンパ節転移陰性例では90%を超えています)

尚、2020年度はコロナウイルスのパンデミックの影響でそれぞれのがん腫で症例数の減少がみられます。

子宮頸がん累積生存率(2011〜2015年)

2.子宮体がん

体がんの治療については、二つの問題があります。一つは子宮頸がんと同じく手術後に再発が心配な場合に放射線をかけるか、化学療法をするかという問題です。がん研では、1989年から子宮頸がんと同じく、全面的に化学療法に切り替えました。現在、多くの施設で、放射線から化学療法への切り替えが進んでいますが、私たちは15年以上も前から切り替えていたのです。二番目の問題は根治手術に際して、骨盤リンパ節に加えて、大動脈周囲リンパ節も郭清(すっかり摘出すること)するかということです。

がん研では1989年から大動脈周囲リンパ節郭清を開始し、1995年からは大部分の根治手術に組み込みました。2005年以上の子宮体がん累積5年無病生存率を下に示しておりますが、進行期I期、II期とともに、III期の生存率が著しく改善しています(がん研の以前の成績は50%位でした)。以来この基本方針を堅持してきましたが、最近は、術前のMRIなどの画像診断で腫瘍の大きさや子宮の筋層への浸潤の程度を判定し、大動脈周囲リンパ節郭清を省略する基準を決めて縮小手術をするようにしています(それでも、がん研の場合、体がんの根治手術の70%に大動脈周囲リンパ節郭清を実施しています)。

2014年4月より、早期子宮体がんに対する腹腔鏡下手術が保険適応となり、2018年4月からは、同疾患に対するロボット支援下手術も保険適応となりました。それに伴い、2020年1月〜12月における当院の診療実績では、約9割の症例で腹腔鏡もしくはロボットによる鏡視下手術を施行しております。

尚、2020年度はコロナウイルスのパンデミックの影響でそれぞれのがん腫で症例数の減少がみられます。

2020年 子宮体癌に対する開腹手術と腹腔鏡手術の割合
当院での子宮体がん進行期別5年生存率(2011年〜2015年)

3. 卵巣がん

卵巣癌・卵管癌の初回手術では、正確な進行期決定と残存腫瘍をなくすことが、治療方針の決定・予後の改善に重要です。特にUB期以上の進行例では、最大残存腫瘍径と予後は相関すると考えられ、最大残存腫瘍径を1cm未満(optimal surgery)にすることで予後が改善するとされています。肉眼的残存腫瘍のないcomplete surgeryにできた場合にはoptimal surgeryよりもさらに予後の改善が見込めます。がん研では、大腸外科・肝胆膵外科・泌尿器科など他科との連携により積極的に他臓器合併切除を行うことで、UB期以上の初回手術(Primary Debulking Surgery)において90%(2020年1-12月調査)と高い確率でcomplete surgeryを達成しています。術前の画像評価でoptimal surgeryが不可能と考えられる場合は、可能な限り審査腹腔鏡で腹腔内の正確な評価と腫瘍組織採取をし、化学療法を先行して腫瘍の縮小を図った後に手術を行い、complete surgeryを目指します。

なお、2020年度はコロナウイルスのパンデミックの影響でそれぞれのがん腫で症例数の減少がみられます。

当院での上皮性卵巣癌・卵管癌・腹膜癌進行期別5年生存率(2011年〜2015年)

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