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診療科・部門紹介
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肝・胆・膵外科

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最終更新日 : 2020年6月24日

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PERICAN プログラム

がん研有明病院式周術期管理チーム(肝胆膵外科)の取り組み
Perioperative team at Cancer Institute Hospital(通称 PERICAN ペリカン)

当院では今までの手術後の回復促進のための集学的リハビリテーションプログラム・ERAS(Enhansed Recovery After Surgery)の概念に加えて、免疫栄養を術前に取り入れ、術前からのリハビリ、口腔ケアの積極的導入をとりいれたPERICANプログラムを導入しました。まず2013年9月より食道外科にて開始しております。肝胆膵外科では2015年3月に70歳以上の膵頭十二指腸切除術(PD)症例に対してPERICANを導入し、2017年1月よりPD全例、および肝門部胆管癌全例にPERICANを導入しました(図1)。

上記大侵襲手術が予定された時点で、パンフレット(図2)を用いた手術に対する知識付けと共に、術前の筋力維持のためのリハビリ指導、手術までの栄養管理指導、歯科医による術前の口腔ケアをおこないます。また、腸内細菌叢の調整による免疫力の向上を目指したsynbioticsの導入と、手術予定と術前5日間から免疫栄養補助食品MEINの経口摂取を行い、心身共に万全の状態での手術を目指します。術後は、早期(術後1日目)からエレンタールの経管経腸投与を行い、理学療法士によるリハビリテーションも術後1日目から開始します。

PERICANプログラム導入前と比較し、退院へと近づく術後14日目の栄養状態は改善傾向であるデータも出てきており、今後も手術患者さんの回復促進のために取り組ませていただきます。

図1 ^肝胆膵外科PD PERICANの流れ

図1 肝胆膵外科PD PERICANの流れ
図2 ^PERICANパンフレット

図2 PERICANパンフレット

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